ストロークプレーとは？ゴルフの基本ルールを初心者にも分かりやすく解説！

ストロークプレーってなに？

ゴルフにはいくつかの競技方法がありますが、その中でも一番ポピュラーなのが「ストロークプレー」です。世界中のプロトーナメントからアマチュアのコンペまで、幅広く採用されています。テレビのゴルフ中継で選手たちのスコアが表示されていますよね。あれが、まさにストロークプレーなんです。

ルールはとてもシンプル。全18ホール（または規定されたホール数）をプレーした合計打数で勝敗を決めます。つまり、最も少ない打数で全ホールを回り終えたプレーヤーが勝者となる、とっても分かりやすいルールです。1打1打を大切に積み重ねていく、自分との戦いとも言える競技方法なんですよ。

まずは基本！スコアの数え方を覚えよう

ストロークプレーの基本がわかったところで、次にスコアの数え方について見ていきましょう。ゴルフでは、ただ打った数を数えるだけでなく、ハンディキャップを使ったスコアの計算方法もあります。

「グロス」や「ネット」といった言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。これらのスコアの数え方を理解すると、レベルの違うプレーヤー同士でも一緒にゴルフコンペを楽しめるようになります。ここでは、それぞれのスコアの意味と、コンペに欠かせないハンディキャップの役割について解説していきます。

ありのままの合計打数「グロススコア」

「グロススコア」とは、18ホールをプレーした際のありのままの合計打数のこと。単純に、各ホールで打った数をすべて合計したスコアです。例えば、1番ホールで5打、2番ホールで4打…と続けていき、18ホールを合計95打で回った場合、グロススコアは「95」となります。

このグロススコアは、その日の自分の純粋な実力を示す数字といえるでしょう。プロのトーナメントでは、このグロススコアの少なさで順位を競い合います。まずは自分のグロススコアを把握することが、上達への第一歩になりますよ。

ハンデを引いて勝負！「ネットスコア」

「ネットスコア」とは、グロススコアから、あらかじめ設定された「ハンディキャップ」を引いた後のスコアのことです。計算式は「グロススコア − ハンディキャップ ＝ ネットスコア」となります。

例えば、グロススコアが95でハンディキャップが20の場合、ネットスコアは「75」になります（95 – 20 = 75）。このネットスコアを使うことで、実力に差があるプレーヤー同士でも公平に競い合うことができるのです。アマチュアのゴルフコンペでは、このネットスコアで順位を決めるのが一般的です。

コンペの味方「ハンディキャップ」の役割

ゴルフにおける「ハンディキャップ」とは、プレーヤーそれぞれの実力差を調整するための仕組みです。これがあるおかげで、ゴルフを始めたばかりの初心者からベテランの上級者まで、誰もが一緒に同じ土俵でプレーを楽しめます。

例えば、平均スコアが80の上級者と、100の初心者が一緒にプレーすると、普通に戦えば勝負は明らかですよね。しかし、初心者にハンディキャップを20与えることで実力の差が埋まり、白熱した戦いになる可能性があります。このように、ハンディキャップはゴルフコンペを盛り上げるために欠かせない、大切な役割を担っているのです。

ストロークプレーとマッチプレーの決定的な違い

ゴルフの競技方法には、ストロークプレーの他にもう一つ、代表的な「マッチプレー」という形式があります。プロの試合ではストロークプレーが主流ですが、マッチプレーもまた違った魅力を持つ競技方法です。

この二つの大きな違いは、勝負の決め方にあります。ストロークプレーが全体の合計打数で競うのに対し、マッチプレーは1ホールごとに勝ち負けを決めていきます。ルールも少し異なる部分があるので、その違いを知っておくと、ゴルフの奥深さがより理解できますよ。

勝負の決め方：全体の合計打数 vs ホールごとの勝ち負け

ストロークプレーとマッチプレーの最も大きな違いは、その名の通り勝敗の決め方にあります。

ストロークプレーは、18ホールを終えた時点での合計打数が最も少ない人が勝者となります。一方、マッチプレーは、1対1で対戦し、1ホールごとに打数の少ない方が勝ちとなり、最終的に勝ったホールの数が多い方が勝者となるルールです。

競技方法	勝敗の決め方
ストロークプレー	規定ホールの合計打数の少なさで決める
マッチプレー	1ホールごとの勝ち負けの数で決める

つまり、ストロークプレーは自分との戦い、マッチプレーは目の前の相手との戦い、という側面が強いと言えるでしょう。

プレー中のルール：「OKパット」はあり？なし？

プライベートなラウンドでよく聞く「OKパット」。これは、カップまであと少しの距離になったパットを、入ったものと見なして省略するローカルルールです。しかし、競技となると話は別です。

ストロークプレーでは、原則としてOKパットは認められません。最後の1打まで、必ずボールをカップインさせる必要があります。全ての打数を正確にカウントするのがストロークプレーの基本だからです。

一方、マッチプレーでは「コンシード」という形でOKパットが認められています。対戦相手が「OK」と言えば、そのパットは入ったものと見なしてボールを拾い上げることができます。これも、1ホールごとの勝敗を決めるマッチプレーならではのルールと言えるでしょう。

なぜプロの試合はストロークプレーが主流なの？

テレビで放送されるプロゴルフトーナメントのほとんどは、ストロークプレー形式で行われていますよね。これには、ちゃんとした理由があります。

マッチプレーは1対1の勝負なので、トーナメント序盤で人気選手や実力者が敗退してしまう可能性があります。一方、ストロークプレーなら、予選を通過した選手は最後までプレーを続け、純粋な実力で順位が決まります。この公平性が、プロの試合でストロークプレーが主流となっている大きな理由の一つです。

メリット：大人数でも公平に実力を競える

ストロークプレーの最大のメリットは、参加者全員が同じ条件で競い合える公平性にあります。多くの選手が参加するプロのトーナメントや大規模なコンペにおいて、全員が規定のホール数をプレーし、その合計打数だけで順位が決まるため、非常に分かりやすく、誰もが納得できる形で勝敗を決められます。

また、マッチプレーのように組み合わせの運に左右されることもありません。参加者が増えても競技の進行がしやすく、多くの人が同時にプレーできる点も、ストロークプレーが広く採用されている理由です。

デメリット：1ホールの大きなミスが響きやすい

公平で分かりやすいストロークプレーですが、デメリットもあります。それは、たった1ホールの大きなミスが、最終成績に大きく響いてしまうことです。例えば、あるホールでOBを連発してしまい「+5」や「+6」といった大叩きをしてしまうと、他のホールでどれだけ良いプレーをしても、そのミスを取り返すのは非常に困難になります。

マッチプレーであれば、そのホールは負けになるだけで次のホールに気持ちを切り替えられますが、ストロークプレーではその大きなミスが最後までスコアに残り続けます。この緊張感がストロークプレーの醍醐味でもあり、同時に厳しさでもあるのです。

豆知識：ストロークプレーが「メダルプレー」と呼ばれる理由

ストロークプレーは、別名「メダルプレー」と呼ばれることがあります。これは、ゴルフの歴史に由来しています。

その昔、ストロークプレー形式の競技会で、優勝者にメダルが授与されていたことから、この名前がついたと言われています。今でもその名残で「メダルプレー」という言葉が使われることがあるので、覚えておくとゴルフ通に聞こえるかもしれませんね。

まとめ：ストロークプレーを理解してゴルフをもっと楽しもう！

今回は、ゴルフの最も基本的な競技方法である「ストロークプレー」について解説しました。全ホールの合計打数で競うシンプルなルールだからこそ、1打の重みや大切さがよく分かりますよね。

スコアの数え方やマッチプレーとの違い、プロの試合で主流となっている理由などを知ることで、自分でプレーするときはもちろん、ゴルフ観戦もこれまで以上に楽しめるはずです。ぜひ、ストロークプレーのルールをマスターして、あなたのゴルフライフをさらに充実させてくださいね！