ペリア方式とは:基本と計算方法
ペリア方式は、ゴルフコンペやトーナメントで広く使用されているハンディキャップ計算方法です。プレー当日のスコアを基にハンディキャップを算出するため、実力が反映されやすく、初心者から上級者まで公平に競い合えるシステムとして人気があります。
基準スコアの決定
まず、その日のコンペで最も良いスコアを記録したプレイヤーのスコアを基準とします。この基準スコアに一定の数値(通常10〜12程度)を加えた数値が、ペリア方式における基準となります。
修正グロススコアの計算
各プレイヤーのスコアから、最も悪かった半数のホールのスコアを除外します。これを修正グロススコアと呼びます。例えば、18ホールのコースであれば、最も悪かった9ホールのスコアを除きます。
ハンディキャップの算出
修正グロススコアから基準スコアを引いた数値の80%がハンディキャップとなります。この計算により、その日の調子や難易度に応じた適切なハンディキャップが設定されます。
具体例:
基準スコア:72、加算値:12、プレイヤーAの総スコア:90
基準:72 + 12 = 84
修正グロススコア:90 – (最も悪い9ホールのスコア) = 85とする
ハンディキャップ:(85 – 84) × 0.8 = 0.8 ≈ 1
ペリア方式のメリットとデメリット
メリット:
- 当日の成績を反映できる
- 実力差を適切に調整できる
デメリット:
- 計算が複雑
- 意図的なスコア操作の可能性がある
ペリア方式の種類
ニューペリア方式
従来のペリア方式を改良し、基準スコアの決定方法を変更することで、より公平性を高めた計算方法です。
ダブルペリア方式
2つの異なる係数を用いてハンディキャップを算出します。例えば、1つ目の係数で算出したハンディキャップに、2つ目の係数を掛けて最終的なハンディキャップを決定します。これにより、さらに細かな調整が可能になります。
他のハンディキャップ計算方法との比較
ペリア方式以外にも、JGAハンディキャップやUHS(ユニバーサルハンディキャップシステム)などがあります。ペリア方式は即日計算可能な点が特徴ですが、長期的な実力を反映させるには他の方式が適しているケースもあります。
ペリア方式の使用場面と注意点
ペリア方式は、主にアマチュアのゴルフコンペやクラブ内の競技で使用されます。使用する際は以下の点に注意しましょう:
- 計算方法を事前に参加者全員に周知する
- スコアカードを正確に記入する
- 計算ミスを防ぐためのダブルチェックを行う
まとめ:ペリア方式の活用法
ペリア方式は、多様な実力のゴルファーが公平に競い合えるシステムです。コンペの主催者は参加者の特性や大会の目的に応じて適切なハンディキャップ方式を選択し、状況に応じて柔軟に活用することで、より楽しく公平なゴルフ競技を運営できます。