ゴルフのプレスとは？力強い球を打つ秘訣を解説！

プレスってなに？

ゴルフ好きの皆さん、こんにちは！ゴルフペディア編集部です。今回は、スイングをスムーズにするための重要な動き「プレス」について解説していきます。

「プレス」と聞いても、ゴルフ初心者の方はあまり馴染みがないかもしれませんね。実はこの「プレス」、多くのプロゴルファーや上級者が無意識的にも取り入れている、上達のための隠し味のようなテクニックなんです。

草守ソウタ

「プレス」って言葉、初めて聞きました！なんだか難しそう…。

風舞ティー

大丈夫だよ！これから分かりやすく解説していくから、一緒に学んでいこう！

ゴルフで使われる「プレス」の主な意味は「フォワードプレス」

ゴルフで単に「プレス」という場合、その多くは「フォワードプレス」を指しています。 フォワードプレスとは、アドレスで静止した状態からテークバックを開始する前に、スイングを始動させる「きっかけ」として手や体を少し目標方向へ動かす予備動作のことです。

止まっているボールを打つゴルフは、他のスポーツと違って「静」から「動」へと自分で動き出さなければなりません。 この動き出しが、実はとても難しく、力みの原因にもなります。そこでフォワードプレスという小さな動きを加えることで、スムーズなスイングへと繋げることができるのです。

テークバックのきっかけを作る動き

フォワードプレスの最も大きな役割は、テークバックのきっかけを作ることです。 アドレスでピタッと静止してしまうと、どこから動き出していいか分からなくなったり、余計な力が入ってしまったりすることがあります。

そこで、一度手元や体を目標方向に少しだけ動かし、その反動を利用してテークバックを開始します。 例えば、高くジャンプする前に一度ひざを曲げるように、予備動作を入れることで、力むことなく自然にスイングをスタートさせられるのです。

風舞ティー

静止した状態からだと、どこに力を入れていいか分からなくなることがあるよね。そんな時にフォワードプレスは便利だよ。

インパクトの形を事前に作る効果も

フォワードプレスには、もう一つ重要な効果があります。それは、理想的なインパクトの形を事前にイメージできることです。

フォワードプレスで手元を目標方向に少し動かした形は、実は多くのゴルファーが理想とする「ハンドファースト」のインパクトの形に近くなります。 この動きを始動前に行うことで、インパクトのイメージをあらかじめ作り、スイング全体に良い影響を与えることが期待できるのです。

草守ソウタ

なるほど！先にインパクトの形を作っちゃうんだ！それならミスが減りそう！

「プレス」と「ハンドファースト」の違いは？

フォワードプレスとハンドファーストは、よく混同されがちなゴルフ用語です。どちらも手元がボールよりも目標方向にある状態を指すことがありますが、その意味合いは明確に異なります。

この2つの違いをしっかり理解することで、スイングのメカニズムへの理解が深まり、より効果的な練習ができるようになります。次の項目で、その違いを詳しく見ていきましょう。

フォワードプレスは「動き」、ハンドファーストは「形」

結論から言うと、フォワードプレスはスイングを始めるための「動き（動作）」であり、ハンドファーストはインパクト時の「形（状態）」を指します。

フォワードプレスは、テークバックをスムーズに始動させるためのきっかけとなる予備動作です。 一方、ハンドファーストは、インパクトの瞬間に手（グリップ）がボールよりも目標方向（飛球線方向）に先行している状態のこと。この2つの違いを下の表にまとめました。

風舞ティー

この２つはセットで覚えるとスイングの理解が深まるよ！フォワードプレスをすることで、理想のハンドファーストインパクトを迎えやすくなるんだ。

フォワードプレスがもたらすメリット

では、フォワードプレスを取り入れると、具体的にどのような良いことがあるのでしょうか。ここでは、フォワードプレスがもたらす主なメリットを3つご紹介します。初心者から上級者まで、多くのゴルファーにとって嬉しい効果が期待できますよ。

スムーズな始動でスイングリズムが安定する

フォワードプレスの最大のメリットは、スイングの始動がスムーズになり、リズムが安定することです。 完全に静止した状態から動き出すと、体が硬直してしまったり、急に力が入ってしまったりして、スイングの始動がギクシャクしがちです。

フォワードプレスという予備動作を挟むことで、その反動を利用して滑らかにテークバックへ移行できます。 これにより、「イチ（プレス）、ニ（テークバック）、サン（インパクト）」といったように、自分なりの一定のリズムを作りやすくなり、スイング全体の再現性が高まります。

草守ソウタ

確かに、止まった状態からだと急に力が入っちゃうことがある…。毎回同じように振れないんだよね。

風舞ティー

そうなの！その力みを解消して、いつも同じテンポで振れるように手助けしてくれるのがフォワードプレスの良いところなんだよ。

理想的なインパクトを再現しやすくなる

フォワードプレスは、理想的なインパクトの形を再現しやすくするというメリットもあります。 前述の通り、フォワードプレスの動きはハンドファーストの形を作ることに繋がります。

スイングを始める前にこの形を意識することで、インパクトの瞬間も自然とハンドファーストでボールを捉えやすくなります。結果として、ボールに効率よく力が伝わり、飛距離アップや方向性の安定に繋がるのです。

風舞ティー

毎回同じインパクトを迎えるのは上級者でも難しいから、こういう「きっかけ作り」で良いイメージを持っておくのはすごく大事だね。

プレッシャーのかかる場面でも打ちやすい

フォワードプレスをスイングの一連のルーティンに組み込むことで、精神的な安定ももたらします。 特に、スコアを左右する重要なパットや、OBを避けたいティーショットなど、プレッシャーのかかる場面では体が硬直してしまいがちです。

そんな時でも、いつも通りのフォワードプレスからスイングを始めることで、無駄な思考を排除し、リラックスしていつも通りのスイングをしやすくなります。 小さな動きですが、お守りのような役割も果たしてくれるのです。

草守ソウタ

ルーティンかぁ。緊張するとすぐ力んじゃうから、僕も自分なりのを見つけたいな！

フォワードプレスのやり方と注意点

フォワードプレスのメリットが分かったところで、具体的なやり方と注意点を見ていきましょう。決まった形はありませんが、一般的な方法がいくつかあります。 自分に合った方法を見つけることが大切ですが、やりすぎには注意が必要です。

手元を少し目標方向に動かす

最もシンプルで一般的なのが、アドレスを取った後、手元（グリップ）を目標方向にわずかに押し出す方法です。 この動きの反動を利用して、テークバックを開始します。

ポイントは、あくまで「ごくわずか」に動かすことです。大きな動きはスイングのバランスを崩す原因になるので、手元を数センチ動かす程度の小さな動きを意識しましょう。

足踏みや腰の動きを取り入れる

手元の動きだけでなく、下半身の動きをきっかけにする方法もあります。 具体的には、以下のような方法が挙げられます。

• 軽くその場で足踏みをして、リズムを作る
• 右膝や左膝を軽く目標方向に押し込む
• 腰をわずかに目標方向にバンプ（水平移動）させる

多くのプロゴルファーが、手元と下半身の動きを連動させて、自然なフォワードプレスを行っています。 色々と試してみて、自分が最もスムーズに始動できる方法を見つけるのが上達への近道です。

自分に合ったきっかけを見つけるのが一番だよ。手だけ、足だけ、あるいは両方、色々試してみて！

やりすぎによるデメリット

フォワードプレスは非常に有効なテクニックですが、やりすぎは禁物です。動きが大きくなりすぎると、様々なデメリットが生じる可能性があります。

例えば、手元を大きく動かしすぎるとフェースの向きが変わってしまったり、体重移動が過剰になるとスイング軸が左右にぶれる「スウェー」の原因になったりします。 あくまでスイングを始めるための「小さなきっかけ」であることを忘れず、最小限の動きを心がけましょう。

力みすぎて大きく動かしちゃいそう…。あくまで「きっかけ」ってことを忘れないようにしなきゃ。

まとめ：フォワードプレスを理解して、ゴルフをレベルアップ！

今回は、ゴルフの「プレス」、特に「フォワードプレス」について詳しく解説しました。フォワードプレスは、スイングをスムーズに始動させ、リズムを安定させるための非常に有効なテクニックです。

静止した状態から力みなく動き出す手助けをしてくれるだけでなく、理想的なインパクトの形を意識しやすくなるというメリットもあります。 やりすぎには注意が必要ですが、手元を少し動かしたり、軽く足踏みをしたりと、自分に合った小さなきっかけを見つけることで、あなたのゴルフはきっとレベルアップするはずです。

なかなかスイングが安定しないと悩んでいる方は、ぜひこのフォワードプレスを練習に取り入れてみてくださいね！