アテストとは？スコアを証明する大切なサイン！

アテストってなに？

ゴルフコンペや競技で「アテストお願いします！」なんて言葉を聞いたことはありませんか？「アテスト」とは、英語の “attest” が語源で、「証明する」「証言する」といった意味を持つ言葉です。

ゴルフにおいては、ラウンド終了後に自分のスコアが正しいことを証明するため、スコアカードに署名（サイン）する一連の行為を指します。 このとき、自分の署名だけでなく、自分のスコアを記録してくれた同伴競技者（マーカー）の署名も必要になります。 この2つの署名が揃って初めて、そのスコアカードが公式なものとして認められるのです。

草守ソウタ

アテストって、ただのサインだと思ってたけど、そんなに重要な意味があったんだ！

アテストをしないと失格に！その重要性とは？

アテストは、ゴルフの公式ルールで定められた非常に重要な義務です。もし、このアテストを怠ったり、手順を間違えたりすると、競技では「競技失格」という、とても重いペナルティが科せられてしまいます。

たとえプライベートなコンペであっても、アテストはゴルファーとしての信頼に関わる大切なマナーです。スコアをごまかすことなく、お互いに気持ちよくプレーするためにも、その重要性をしっかり理解しておきましょう。特に、スコアの申告内容によってはペナルティが変わってくるので注意が必要です。

スコアを少なく申告した場合（過少申告）

もし、実際のスコアよりも少ないスコアが記載されたスコアカードにサインをして提出してしまった場合、残念ながら「競技失格」となります。 これは、たとえ意図的でなくても、うっかりミスだったとしても適用される厳しいルールです。

例えば、本当は「5」でホールアウトしたのに、マーカーが「4」と記入してしまい、それに気づかずにアテストしてしまうケースです。スコアを良く見せようという気持ちがなくても、結果的にルール違反となってしまうため、提出前の確認が本当に大切になります。

スコアを多く申告した場合（過大申告）

逆に、実際のスコアよりも多いスコアを申告してアテストした場合はどうなるのでしょうか。この場合、失格にはなりませんが、そのスコアカードに記載された多い方のスコアがそのまま採用されます。

例えば、本当は「4」だったのに「5」と記録されたまま提出してしまった場合、そのホールのスコアは「5」として扱われます。失格にはならないものの、本来より悪いスコアで成績が決まってしまうので、とても損をしてしまいますよね。これも、しっかり確認すれば防げるミスです。

サインを忘れた場合

スコアの内容が完全に正しくても、プレーヤー本人、またはマーカーのどちらか一方、あるいは両方の署名がないスコアカードを提出した場合も「競技失格」となってしまいます。

署名がなければ、そのスコアが証明されたことにはなりません。ラウンドの疲れから、ついうっかりサインを忘れてしまうことも考えられます。提出する直前に、自分とマーカー、両方のサインが所定の場所にあるか、必ずダブルチェックする習慣をつけましょう。

草守ソウタ

うわー、スコアが合っててもサイン忘れただけで失格なんて厳しすぎる…！

風舞ティー

そうだね。でもそれだけスコアの証明は神聖なものってことなんだ。お互いの信頼の証でもあるからね！

【初心者必見】アテストの正しい手順と流れ

「失格」と聞くと、なんだか難しくて緊張してしまいますよね。でも、心配はいりません！アテストには決まった手順があり、一度覚えてしまえば誰でもスムーズに行うことができます。

特にゴルフ初心者のうちは、ラウンド後の慌ただしさの中で焦ってしまうこともあるかもしれません。ここで紹介する4つのステップをしっかり頭に入れて、スマートにアテストをこなせるようになりましょう！

風舞ティー

提出する前に、もう一度サインが書いてあるか指差し確認するくらいがちょうどいいかもね！

アテストでよくあるトラブルと注意点

アテストの手順はシンプルですが、慣れないうちはちょっとしたトラブルが起こることもあります。しかし、事前に注意すべきポイントを知っておけば、いざという時も冷静に対処できるはずです。

ここでは、アテストの際によくあるトラブルと、そのスマートな対処法についてご紹介します。気持ちよくラウンドを締めくくるためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。

マーカーとスコアの認識が違う

アテストの際、マーカーが記録したスコアと自分の記憶している打数が違う、というのは意外とよくあるトラブルです。そんな時は、感情的にならず、まずは冷静にマーカーに確認を求めましょう。

「すみません、このホールのスコア、私の記憶では〇打だったのですが…」と丁寧に切り出し、お互いの記憶をすり合わせます。それでも解決しない場合は、同伴競技者に確認したり、最終的には競技委員に判断を仰ぐのが最もスマートな対応です。

自分でスコアを修正してしまう

マーカーが記録したスコアに明らかな間違いを見つけた時、良かれと思って自分でスコアを書き直してしまうのはNGです。これはマナー違反であり、スコアの改ざんと見なされかねない行為です。

スコアの訂正は、必ずマーカーの同意を得てから、マーカー自身に行ってもらうのが鉄則です。 もしマーカーが近くにいない場合は、勝手に修正せず、競技委員を呼んで指示を仰ぎましょう。

なぜ自分でスコアを書いてはいけないの？

なぜ自分のスコアを自分で書いてはいけないの？

そもそも、なぜ競技ゴルフでは自分のスコアを自分で記録しないのでしょうか？それは、スコアの客観性と信頼性を担保するためです。 第三者であるマーカーがスコアを記録し、それをプレーヤー本人が確認・証明するというプロセスを踏むことで、そのスコアが公正なものであると保証されるのです。

これは、ゴルフが「審判のいないスポーツ」であり、「紳士のスポーツ」と呼ばれる所以でもあります。お互いの誠実さを信頼し、ルールを尊重する精神に基づいた、ゴルフというスポーツの根幹をなす大切なルールなのです。

草守ソウタ

なるほどー！マーカーってただスコアを書いてくれる人じゃなくて、僕のスコアの「証人」ってことなんだね。

風舞ティー

その通り！だから、自分がマーカーをやる時も責任重大だよ。相手のプレーをしっかり見て、正確に記録してあげようね。

まとめ：アテストを理解してスマートなゴルファーに！

今回は、ゴルフのスコア提出に欠かせない「アテスト」について、その意味から正しい手順、注意点まで詳しく解説しました。アテストは単なるサインではなく、自分の18ホールのプレーを公式に証明するための、非常に重要で神聖な行為です。

正しい知識とマナーを身につけることで、スコアに関する無用なトラブルを避けられるだけでなく、誰からも信頼されるスマートなゴルファーに一歩近づくことができます。この記事を参考に、次回のラウンドから自信を持ってアテストに臨み、ゴルフをさらに楽しんでくださいね！