ゴルフプレー中、「暫定球」という言葉を耳にしたことはありませんか?本記事では、暫定球の定義から使用方法、ルールまで詳しく解説します。
暫定球の定義
暫定球とは、ゴルフのプレー中に元のボールが見つからない可能性がある場合や、アウトオブバウンズ(OB)の疑いがある場合に打つ予備のボールのことです。時間を節約し、スムーズなプレーを維持するために使用されます。
暫定球を使う場面
行方不明のボール
ティーショットやフェアウェイからの打球が、茂みや高い草むら、林、水際などに入り込んで見つかりにくい場合に暫定球を使用します。
OB(アウトオブバウンズ)の疑い
ボールがコース外に出た可能性がある場合、OBかどうか確認する前に暫定球を打つことができます。
暫定球の打ち方
宣言のポイント
暫定球を打つ前に、必ず「暫定球を打ちます」と他のプレーヤーに宣言することが重要です。
プレーの手順
元のボールを打った地点から、暫定球を打ちます。通常のプレーと同様に進行します。
暫定球後の展開
元球が見つかったら
プレー可能な状態で元のボールが見つかった場合、暫定球のプレーを中止し、元のボールでプレーを続けます。
元球が見つからなかったら
制限時間内(3分)に元のボールが見つからない場合、暫定球がインプレーとなり、1打罰が加算されます。なお、この制限時間は2019年のルール改正で5分から3分に短縮されました。
暫定球のルール
ストロークプレーとマッチプレーの違い
ストロークプレーでは暫定球の使用が認められています。マッチプレーでも暫定球を打つ権利はありますが、対戦相手の承諾なしに打つと、そのストロークが次のストロークとみなされる可能性があるため注意が必要です。
ペナルティエリアでは?
ペナルティエリア内のボールに対しては、暫定球を使用できません。通常の救済オプションを選択する必要があります。
暫定球のメリット
暫定球を使用することで、ボールの捜索やティーグラウンドへの往復にかかる時間を節約できます。これにより、プレー全体のペースが向上し、後続のプレーヤーへの配慮にもなります。
暫定球活用のコツ
暫定球を効果的に使うには、迷わず素早く判断することが大切です。また、暫定球を打つ際も、通常のショットと同じくらい慎重に打つことをおすすめします。
よくある疑問(Q&A)
Q:暫定球を打った後、元のボールが見つかったらどうすればいいの?
A:元のボールが見つかり、インバウンズだった場合は、その球でプレーを続けます。暫定球のストロークと距離は無視されます。
Q:暫定球を打つ際の順番は?
A:通常、暫定球は元のボールを打った直後に打ちます。他のプレーヤーが打つ前に暫定球を打つことが望ましいです。
まとめ
暫定球の正しい使用は、ゴルフのペースを保ち、スムーズなラウンドを楽しむための重要なスキルです。ルールを理解し、適切に活用することで、より楽しくエチケットを守ったプレーが可能になります。初心者の方も、この知識を身につけてコースデビューに備えましょう。