ドローボールの打ち方と効果|初心者でもマスターできる3つのコツを徹底解説

目次
スコアアップするなら
ゴルフボーイ

スコア100切りを目指したいなあ

ゴルフガール

専属トレーナー、完全個室のライザップゴルフがおすすめだよ!
初回限定3,300円の体験レッスンもあるの!

ドローボールとは?基本を理解しよう

ドローボールとは、右利きゴルファーの場合、ボールが右方向に打ち出されて空中で左に自然とカーブし、目標地点に戻ってくる弾道のことです。単に「ドロー」とも呼ばれ、多くのプロゴルファーが好んで使用する弾道パターンです。

この弾道は、クラブフェースがスイング軌道に対してやや閉じた状態(左を向いた状態)でボールをとらえることで生まれます。シンプルに言えば、ボールに右から左への回転をかけることでドローが実現します。

フックとドローの違い

初心者の方がよく混同しがちなのが「ドロー」と「フック」です。どちらも左に曲がる弾道ですが、重要な違いがあります。

| 弾道タイプ | 特徴 | コントロール性 |
|————|——|—————-|
| ドロー | 穏やかに左に曲がり、目標エリアに収まる | 高い(意図的に打てる) |
| フック | 急激に左に曲がり、オーバーカーブしやすい | 低い(ミスショットになりやすい) |

フックはドローが極端になったものと考えるとわかりやすいでしょう。意図的にドローを打とうとして、スイング軌道やフェースの向きが極端になると、コントロールできないフックになってしまいます。

なぜプロゴルファーはドローボールを使うのか

多くのツアープロがドローボールを好む理由は、飛距離と安定性のバランスが取れているからです。ドローボールは一般的にスライスよりも低い弾道で、より多くのランを生み出します。

また風の強い日には、低い弾道のドローは風の影響を受けにくく、コントロールしやすいという利点があります。タイガー・ウッズやローリー・マキロイなど多くのトッププレーヤーは、ドローボールを武器にしています。

ドローボールを打つための3つの基本ポイント

ドローボールを安定して打てるようになると、ゴルフの幅が大きく広がります。初心者の方でも実践できる3つの基本ポイントを解説します。

ポイント1:クローズスタンスで構える

ドローボールを打つ第一歩は、正しいスタンスから始まります。クローズスタンス(目標に対して体が右を向いた状態)で構えることが重要です。

クローズスタンスにすることで、自然とインサイドアウトの軌道でスイングしやすくなります。このスイング軌道がドローボールを生み出す基礎となります。

具体的な方法としては:
1. 通常のスタンスを取る
2. 右足を目標ライン方向に10〜15センチほど引く
3. 肩のラインも自然と目標の右側を向くようにする

ただし、初心者の方は極端にクローズスタンスにしないよう注意してください。スタンスが極端に閉じると、プッシュボール(右に飛び出す球)になりやすくなります。

ポイント2:ボール位置を右寄りにセット

ドローボールを打つには、ボール位置も重要な要素です。通常よりもやや右足寄り(右利きの場合)にボールをセットしましょう。

ボールを右足寄りに置くことで、インパクト時にクラブヘッドが内から外へと通りやすくなり、ドローボールが出やすくなります。特にドライバーで打つ場合は効果的です。

初心者の方は以下の目安でボール位置を調整してみてください:
– ドライバー:左かかとから2〜3センチ右
– アイアン:通常より1〜2センチ右

ボール位置の調整は少しずつ行い、自分に合った位置を見つけていくことが大切です。あまり極端に変えると、トップやダフリの原因になることもあります。

ポイント3:インサイドアウトの軌道を意識する

ドローボールを生み出すためには、クラブヘッドがインサイドアウトの軌道でボールを捉えることが不可欠です。これはボールに右から左への回転をかけるための重要な要素です。

インサイドアウトとは、ダウンスイングでクラブヘッドが体の内側からボールに向かい、インパクト後は体の外側へと抜けていく軌道のことです。この軌道を作るには:

1. テイクバックで、クラブを体の内側に引く
2. ダウンスイングでは、右肘を体に近づけて降ろす
3. インパクト後は、目標より右側に向かってクラブを振り抜く

このスイング軌道は、すぐにマスターするのは難しいかもしれません。まずは右打ちをイメージしながら素振りを繰り返し、感覚をつかむことが大切です。

練習の際には、地面にクラブを置いて軌道のガイドにすると効果的です。クラブを目標より右に向けて置き、その線に沿ってスイングする練習をしてみましょう。

ドローボールの主なメリット

ドローボールをマスターすると、あなたのゴルフゲームに様々なメリットをもたらします。ここでは主な3つのメリットを紹介します。

飛距離アップが期待できる理由

ドローボールは一般的にスライスボールよりも飛距離が出ると言われています。その理由は以下の通りです。

1. バックスピン量が少なくなる傾向がある
2. ボールの打ち出し角が低めになりやすい
3. 着地後のラン(転がり)が多い

特にバックスピンが少なくなることで、ボールが必要以上に上がりすぎず、風に負けにくい弾道になります。また低めの打ち出しは、着地角も浅くなるため、ランが増えて総飛距離がアップします。

飛距離を伸ばしたい方には、ドローボールの習得が効果的な方法の一つと言えるでしょう。

風に強いショットになる

風の強いコースでは、ドローボールの威力が特に発揮されます。低めの弾道は風の抵抗を受けにくく、安定したショットを打ちやすくなります。

特に向かい風の状況では、高い弾道のスライスボールは風に押し戻されて飛距離が大幅に落ちてしまいます。一方、ドローボールは風の下を通るように飛んでいくため、飛距離のロスを最小限に抑えられます。

また、右から左への風(右利きゴルファーにとっての追い風)の場合、ドローボールは風を利用して更に飛距離を伸ばすことができます。

コース戦略の幅が広がる

ドローボールを自在に打てるようになると、コースマネジメントの選択肢が広がります。例えば:

– ドッグレッグ(曲がったホール)で角度を攻める
– 障害物を避けながら攻めるライン取り
– グリーンの手前からピンに寄せる打ち方

特にドッグレッグ左のホールでは、右サイドから打ったドローボールが曲がりに沿って飛んでいくため、理想的なポジションに着弾させやすくなります。

また、フェアウェイやグリーン周りに障害物がある場合も、ドローボールを使って安全に避けつつ攻めることができます。

ドローボールのデメリットと注意点

メリットの多いドローボールですが、もちろんデメリットや注意点も存在します。これらを理解して適切に対応することが重要です。

ミスした時のリスク

ドローボールを意図して打とうとした時、ミスショットが起きるリスクがあります。主なミスパターンとその原因は以下の通りです。

| ミスパターン | 原因 | 対処法 |
|————–|——|——–|
| フックボール | フェースが過度に閉じている | グリップ強度を緩める、フォロースルーを広く大きく |
| プッシュボール | スイング軌道が極端にインサイドアウト | 体の回転を意識、左肩をしっかり回す |
| トップボール | ボール位置が極端に右寄り | ボール位置を少し左に調整 |

特にフックボールはOBやハザードに直結しやすいミスなので注意が必要です。意図的にドローを打とうとするあまり、フェースの向きやスイング軌道が極端になりすぎないよう注意しましょう。

初心者が気をつけるべきこと

ドローボールは高度なショットの一つです。初心者の方がドローボールを練習する際は、以下の点に気をつけましょう。

1. いきなり強いドローを目指さない
まずは少し左に曲がる程度のマイルドなドローから始めましょう。徐々に感覚をつかんでいくことが大切です。

2. スイングの基本を忘れない
ドローボールを打とうとするあまり、スイングが崩れがちになります。まずは基本的なスイングを維持することを優先しましょう。

3. コースではリスクを考える
練習場ではドローを練習しても、実際のコースではより安全なショットを選ぶ判断も必要です。特に左側にOBやハザードがある場合は注意が必要です。

ドローボールの習得には時間がかかります。焦らず少しずつ取り組むことで、安定したドローボールを身につけることができるでしょう。

効果的な練習方法

ドローボールを習得するには、適切な練習方法が重要です。ここでは効果的な練習ドリルと段階的な練習の進め方を紹介します。

練習場でできるドローボール練習ドリル

ドローボールを練習場で効率的に練習するためのドリルを紹介します。

1. ティーポールドリル

準備するもの:練習用のティーポール2本

方法:
1. ボールの10cm後ろにティーポールを刺す(スイング軌道のガイド)
2. ボールの10cm先、やや右側にもう1本ティーポールを刺す
3. 後ろのポールから前のポールへと内から外への軌道でスイング

このドリルを行うと、インサイドアウトの軌道が自然と身につきます。ポールに当たらないようにスイングすることで、ドローボールに必要な軌道が覚えられます。

2. スプリットハンドドリル

方法:
1. 左手は通常通りグリップの上部を握る
2. 右手はグリップの下部(エンド近く)を握る
3. 手と手の間に15〜20cmの間隔を作る
4. この状態で素振りやボールを打つ

このドリルはフェースローテーション(フェースの開閉)の感覚をつかむのに効果的です。左右の手を離すことで、クラブの回転が強調され、ドローボールに必要なフェースコントロールが学べます。

素振りで感覚をつかむコツ

実際にボールを打つ前に、まずは素振りでドローボールの感覚をつかむことをおすすめします。

1. 右打ちイメージ素振り

方法:
1. クローズスタンスをとる
2. 目標よりも右側に向かって振るイメージで素振り
3. フォロースルーで手首が自然に返る感覚を意識

この素振りを繰り返すことで、ドローボールに必要なインサイドアウトの軌道と、フェースが閉じていく感覚がつかめます。

2. 低い弾道イメージ素振り

方法:
1. 通常より腰を少し低く構える
2. 低い弾道をイメージして素振り
3. フィニッシュは低めに抑える

ドローボールは低めの弾道になりやすいという特性を理解するため、意識的に低いイメージでスイングすることが有効です。

段階的な練習の進め方

ドローボールは一朝一夕で身につくものではありません。段階的なアプローチで少しずつ上達していきましょう。

ステップ1:7番アイアンから始める
まずは扱いやすい7番アイアンでドローボールの感覚をつかみます。クローズスタンスで、目標より右を向いてショットを練習しましょう。

ステップ2:短い番手から長い番手へ
7番アイアンでコツをつかんだら、9番→7番→5番→ウッド類と徐々に長い番手に移行していきます。長い番手ほどドローは難しくなるので、順番に習得するのがコツです。

ステップ3:ドローの強さを調整
基本的なドローが打てるようになったら、曲がりの強さをコントロールする練習をしましょう。スタンスの向きやボール位置を微調整することで、曲がり幅の調整ができるようになります。

ステップ4:コースでの実践
最後は実際のコースで使えるようにすることが目標です。まずは広いホールで試し、徐々に戦略的に使えるようにしていきましょう。

クラブ別ドローボールの打ち方

クラブによってドローボールの打ち方には若干の違いがあります。ここではドライバーとアイアンでのドローボールの打ち方のポイントを解説します。

ドライバーでのドローボール

ドライバーでのドローボールは飛距離アップに最も効果的ですが、同時に難易度も高くなります。以下のポイントを意識しましょう。

セットアップ
– ボール位置:左かかとから2〜3cm右
– スタンス:やや閉じ気味(クローズスタンス)
– フェースの向き:目標より少し右を向ける

スイングのポイント
1. テイクバックでは、クラブを内側に引くイメージ
2. トップでは左手甲が地面を向くようにする
3. ダウンスイングでは体の回転を先行させる
4. インパクト後は右肩が目標方向に向かって回る

ドライバーでドローを打つ際の注意点として、ボールを上げようとしてアッパーブローになりすぎると、ドローが出にくくなります。適度にフラットな軌道を意識することが大切です。

また、ドライバーは芯を外すとミスが大きくなりやすいので、安定したコンタクトを意識しましょう。

アイアンでのドローボール

アイアンでのドローボールはドライバーより比較的易しく、コントロールもしやすい傾向があります。

セットアップ
– ボール位置:通常より1〜2cm右
– スタンス:軽く閉じる
– フェースの向き:ややスクエアに近い

スイングのポイント
1. 手首のコックを意識してテイクバック
2. ダウンスイングでは右肘を体に近づける
3. インパクトでは手首の返りを自然に行う
4. フォロースルーは低めに抑える

アイアンでドローを打つ際は、ダウンブローの角度が強すぎるとプッシュボールになりやすいので注意が必要です。また、短い番手ほどドローは出しやすく、長い番手になるほど難しくなる傾向があります。

初心者の方は9番や8番アイアンから練習を始め、徐々に長い番手に移行していくことをおすすめします。

よくある質問と解決策

ドローボールに関してよくある疑問とその解決策をまとめました。自分の悩みに合わせて参考にしてください。

ドローを打とうとするとプッシュアウトになる場合

Q: ドローを打とうとすると、左に曲がらずに右に飛び出すプッシュボールになってしまいます。どうすれば改善できますか?

A: プッシュアウトは主に以下の原因が考えられます。

1. スイング軌道が極端にインサイドアウトになりすぎている
2. インパクト時にフェースが開いたままになっている
3. 体の回転が遅れている

改善策としては:
– スタンスの閉じ具合を少し緩める
– インパクト時に左手甲が目標方向を向くイメージを持つ
– 下半身から回転を始め、上半身が遅れないようにする

特に体の回転が重要です。ダウンスイングで下半身から回転を始め、上半身もしっかりと回すことで、フェースが自然と閉じていきます。

フックとドローの違いがわからない

Q: ドローとフックの違いがよくわかりません。どう区別すればいいですか?

A: ドローとフックは基本的に同じ「左に曲がる球」ですが、以下のように区別されます。

| 特徴 | ドロー | フック |
|——|——–|——–|
| 曲がり方 | 穏やかに左に曲がる | 急激に左に曲がる |
| 曲がりの強さ | 弱〜中程度 | 強い |
| コントロール性 | 高い(意図的) | 低い(ミスになりやすい) |
| 飛距離への影響 | 飛距離アップ | 飛距離ダウン |

簡単に言えば、ドローは意図的に左に曲げた「良い球」であり、フックは曲がりすぎた「ミスショット」という区別になります。

フックが出る場合は、フェースが過度に閉じているか、スイング軌道が極端になっている可能性があります。グリップの強さを見直したり、フォロースルーを大きく取るなどの改善策が効果的です。

右打ちと左打ちで違いはあるの?

Q: 左利きのゴルファーがドローボールを打つ場合、右利きとは違う打ち方になるのでしょうか?

A: 基本的なメカニズムは同じですが、方向が逆になります。左利きの場合:

1. ドローボールは左から右へと曲がる球になる
2. クローズスタンスは左足を引いた形になる
3. ボール位置は左足寄りに置く

左利きのゴルファーがドローを打つ際に意識するポイントも、右利きの逆を考えればOKです。スイング軌道はアウトサイドインではなく、インサイドアウトを意識します。

ただし、教材やレッスンの多くは右利きを前提に解説されているので、それを自分なりに「左右反転」して理解する必要があります。

ドローボールをマスターしてゴルフの幅を広げよう

ドローボールは習得に時間がかかる技術ですが、マスターすれば飛距離アップやコース戦略の幅が広がるなど、多くのメリットがあります。風に強いショットになるため、スコアの安定にも貢献するでしょう。

まずは基本の3つのポイントを意識して、練習場で少しずつ感覚をつかんでいくことが大切です。クローズスタンスでセットアップし、ボール位置を右寄りにして、インサイドアウトの軌道を意識しましょう。

一朝一夕で身につく技術ではありませんが、コツコツと練習を重ねることで必ず上達します。まずは7番アイアンのような扱いやすいクラブから練習し、徐々に長い番手に挑戦していくのがおすすめです。

そして忘れてはいけないのは、ドローボールはあくまでもゴルフの技術の一つだということ。状況に応じて使い分けることで、真価を発揮します。左側に危険なエリアがある場合などは、無理にドローを使わず、安全なショットを選ぶ判断も必要です。

ドローボールをマスターして、あなたのゴルフの幅を広げましょう。新たな武器を手に入れることで、ゴルフがさらに楽しくなるはずです。

  • URLをコピーしました!
目次