トリプルボギーとは？スコアの意味と大叩きを防ぐコツ

トリプルボギーってなに？

ゴルフを始めたばかりだと、「ボギー」や「バーディー」みたいに、スコアに関する専門用語が多くて戸惑っちゃいますよね。その中でも「トリプルボギー」は、できれば聞きたくないスコアの一つかもしれません。

でも、どんなゴルファーにもトリプルボギーを叩いてしまう可能性はあります。まずはトリプルボギーがどんなスコアなのか、基本からしっかり理解しておきましょう！

パー（規定打数）より3打多いスコアのこと

トリプルボギーとは、各ホールに設定されている規定打数（パー）よりも3打多く打ってしまうことを指します。たとえば、パー4のホールなら、7打でホールアウトするとトリプルボギーになります。

ゴルファーの間では、親しみを込めて（？）「トリ」や「トリプル」と略して呼ばれることも。スコアカードには「+3」と記録されるのが一般的です。

スコアカードへの書き方

スコアカードには、そのホールで打った打数をそのまま数字で記入するのが一番わかりやすい方法です。

また、スコアを記号で記録する方法もあります。たとえば、ボギーは「△」、ダブルボギーは「□」で表されます。トリプルボギーの場合、決まった記号はありませんが、「△」を3つ書くなど、自分でわかりやすいように工夫して記録している人もいます。

ホール別！トリプルボギーの具体的な打数

トリプルボギーが「パー+3打」なのはわかりましたね。では、実際のコースでは具体的に何打でトリプルボギーになるのか、パー3、パー4、パー5のそれぞれのホールで見ていきましょう。

パー3のホールなら「6打」

パー3は、規定打数が3打の短いホールです。このホールでトリプルボギーを叩いてしまうということは、合計6打でホールアウトしたことになります。

計算式は「3打（パー） + 3打 = 6打」。ティーショットでグリーンに乗せられず、アプローチやパットで苦戦すると、短いホールでも6打以上叩いてしまう可能性があります。

パー4のホールなら「7打」

ゴルフ場で最も多いのが、規定打数4打のパー4です。このホールでのトリプルボギーは、合計7打ということになります。

計算式は「4打（パー） + 3打 = 7打」。ティーショットのミスやセカンドショットでのトラブルが重なると、7打というスコアは決して珍しいものではありません。

パー5のホールなら「8打」

パー5は、規定打数が5打の長いホールです。ここでトリプルボギーを叩いてしまうと、合計8打になります。

計算式は「5打（パー） + 3打 = 8打」。距離が長い分、ショットの回数も増えるため、ミスが起こる確率も高くなります。一つのミスが次のミスを呼び、気づけば8打になっていた…なんてこともあり得ます。

ボギー、ダブルボギーとの違いを整理しよう

ゴルフのスコアには、トリプルボギー以外にも「ボギー」や「ダブルボギー」といった呼び方があります。これらはどれも規定打数（パー）より多く打ってしまった場合のスコアで、「オーバーパー」と呼ばれます。それぞれの違いを整理しておきましょう。

• ボギー：パーより1打多いスコア（+1）
• ダブルボギー：パーより2打多いスコア（+2）
• トリプルボギー：パーより3打多いスコア（+3）

このように、パーに対して何打多かったかによって呼び方が変わります。ちなみに、4打多い場合は「クアドラプルボギー」と呼ばれますが、あまり使われることはありません。

アマチュアあるある？トリプルボギーの主な原因

プロでも叩いてしまうことがあるトリプルボギーですが、特にアマチュアゴルファーにとっては、スコアを大きく崩す原因になりがちです。では、なぜトリプルボギーを叩いてしまうのでしょうか。その主な原因を見ていきましょう。

ティーショットのOBやペナルティ

トリプルボギーの大きな原因の一つが、ティーショットでのOB（アウトオブバウンズ）です。OBを打つと1打罰が科せられ、基本的には元の場所から打ち直し。たとえばティーショットがOBになると、次は3打目として同じ場所から打つことになります。

この最初のミスが響いて、焦りからさらにミスを重ねて大叩きに繋がってしまうケースは非常に多いです。

グリーン周りでのアプローチミス

せっかくグリーン近くまでボールを運んでも、そこからのアプローチでミスを連発するのも、トリプルボギーの典型的なパターン。ボールの手前の地面を叩く「ダフリ」や、ボールの上部を叩く「トップ」といったミスが重なると、あっという間に打数が増えてしまいます。

特に、グリーン周りのアプローチは微妙な距離感が求められるため、力みやスイングの緩みがミスに直結しやすいのです。

3パット以上してしまう

ようやくグリーンオンしたのに、そこから3回以上パットを打ってしまう「3パット」も、スコアを崩す大きな原因です。特に、長い距離のファーストパットで距離感が合わず、カップから大きく離れた場所にボールが止まってしまうと、3パットのリスクが高まります。

ドライバーショットも1メートルのパットも同じ1打。グリーンに乗ってから、いかに少ない打数でカップインできるかがスコアメイクの鍵を握っています。

大叩きを防ぐ！トリプルボギーを避けるための考え方

トリプルボギーは誰にでも起こりうるミスですが、考え方一つでそのリスクは減らせます。ここでは、大叩きを防ぎ、賢くコースと付き合うためのコースマネジメント術を紹介します。

無理せず「刻む」勇気を持つ

林の中に入ったり、グリーンまで距離があるバンカーに捕まったりと、難しい状況に陥った時、無理にグリーンを狙うのは禁物です。こういう時は、一度フェアウェイなどの安全な場所に出す「刻む（レイアップ）」という選択肢を持つことが大切です。

一打損したように感じるかもしれませんが、難しい状況から一発逆転を狙って失敗し、さらに状況を悪化させるより、結果的にスコアをまとめられるケースが多いのです。

次の1打をどこから打つかを考える

コースマネジメントで重要なのは、常に「次の1打をどこから打ちたいか」を考えることです。たとえば林の中から脱出する際も、ただ前に出すだけでなく、次の一打でグリーンを狙いやすい、開けた場所を狙うべきです。

難しい状況に陥った時こそ冷静になり、リスクを最小限に抑え、次のショットが優しくなる場所を選ぶ判断力が、大叩きを防ぐ鍵となります。

叩いてしまった後のメンタルの切り替え方

ゴルフは「ミスのスポーツ」とも言われるように、ミスをしないゴルファーはいません。大事なのは、ミスを引きずらないこと。トリプルボギーを叩いてしまった後、いかに気持ちを切り替えて次のホールに向かうかが、その日のスコアを左右します。

終わってしまったホールのことは考えず、「過去は変えられない。変えられるのは次の一打だけ」と割り切ることが大切です。ミスした原因を冷静に分析し、次のショットで修正できればOK、くらいの気持ちで臨みましょう。どうしても引きずってしまう場合は、一度空を見上げて深呼吸するなど、自分なりのルーティンで気持ちをリセットするのも効果的です。

まとめ：トリプルボギーを恐れずスコアアップを目指そう！

トリプルボギーは、ゴルフ初心者だけでなく、経験豊富なゴルファーにとっても避けたいスコアの一つ。しかし、その原因を知り、正しいコースマネジメントを心がけることで、そのリスクは確実に減らせます。

もしトリプルボギーを叩いてしまっても、落ち込む必要はありません。それは自分の課題を教えてくれる良い機会と捉え、次のプレーに活かしていきましょう。ミスを恐れずに前向きな気持ちでプレーすることが、スコアアップへの一番の近道です。