トリプルボギーとは？スコアを崩す原因と大叩きを防ぐマネジメント術を徹底解説

はじめに：スコアの壁「トリプルボギー」を克服してレベルアップしよう

ゴルフを楽しんでいると、どうしても出てしまうのが「トリプルボギー」。1つのホールでスコアを大きく崩してしまうため、多くのゴルファーにとって悩みの種ですよね。特に初心者のうちは、このトリプルボギーが続いてしまい、スコアがなかなかまとまらない原因になりがちです。

しかし、なぜトリプルボギーを叩いてしまうのか、その原因をしっかり理解し、正しい対策を知ることで、その数を着実に減らしていくことができます。この記事では、トリプルボギーの基本的な知識から、具体的な原因、そして大叩きを防ぐためのコースマネジメント術まで、分かりやすく解説していきます。トリプルボギーを克服して、ゴルフのレベルアップを目指しましょう！

草守ソウタ

うぅ…この前もトリプルボギーを連発しちゃって、スコアがボロボロだったんだ…。

風舞ティー

大丈夫だよ！誰にでもあることだから！原因と対策を知れば、きっとスコアは良くなるよ。一緒に学んでいこう！

トリプルボギーとは？スコアの定義とホール毎の打数

パー（規定打数）より3打多いスコアのこと

トリプルボギーとは、各ホールに定められた規定打数（パー）よりも3打多く打ってホールアウトすることを指します。 スコアカードには「+3」と記録され、ゴルファーの間では「トリ」や「トリプル」と略して呼ばれることもあります。

例えば、パー4のホールを7打で終えた場合、それがトリプルボギーとなります。 アマチュアゴルファーにとっては決して珍しいスコアではありませんが、これが頻繁に出るとスコアをまとめるのが難しくなります。

【ホール別】トリプルボギーの打数例（パー3・4・5）

では、具体的に各ホールで何打叩くとトリプルボギーになるのでしょうか。パーの数ごとに見ていきましょう。

このように、パーの数に「+3」した打数がトリプルボギーです。自分のスコアを数える際の基本になるので、しっかりと覚えておきましょう。

草守ソウタ

なるほど、パー3で「6打」か…。この前のラウンドでやっちゃった記憶があるな…。

なぜ叩く？アマチュアゴルファーがトリプルボギーを招く4つの主な原因

トリプルボギーを叩いてしまうのには、いくつかの典型的なパターンがあります。ここでは、特にアマチュアゴルファーに多い4つの原因を見ていきましょう。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

原因1：ティーショットのOB・ペナルティによるつまずき

最も多い原因の一つが、ティーショットの大きなミスです。ドライバーで打ったボールがOB（アウトオブバウンズ）になってしまうと、1打罰が科せられ、打ち直しとなります。この時点で、すでにパーを取るのが非常に難しくなります。

さらに、打ち直しのショットには「またOBを打ってはいけない」というプレッシャーがかかり、スイングが乱れてさらなるミスを誘発しがちです。この最初のつまずきが、結果的にトリプルボギーへと繋がってしまうのです。

原因2：ミスを取り返そうとする無理なセカンドショット

ティーショットで少しミスをして、ボールが林の中や難しいライ（ボールがある場所の状態）に行ってしまったとします。ここで「ミスを取り返したい！」と焦って、グリーンを無理に狙ってしまうことはありませんか？

木が邪魔で直接狙えない状況から強引に打って枝に当たったり、深いラフから長いクラブで打ってチョロしてしまったり…。このようなリスクの高い選択が、さらなるミスを呼び、傷口を広げてしまうのです。

原因3：グリーン周りでのアプローチミス（トップ・ダフリ）の連鎖

ようやくグリーンの近くまでボールを運んでも、安心はできません。グリーン周りからのアプローチショットでのミスも、大叩きの大きな原因です。

ボールの頭を叩いてしまう「トップ」でグリーンを大きくオーバーしたり、手前の地面を叩いてしまう「ダフリ」でボールがほとんど飛ばなかったり。このようなアプローチのミスが一度ならず二度、三度と続くと、あっという間に打数が増えてしまいます。

原因4：集中力の低下による3パット以上の多発

それまでのショットでミスが続くと、精神的なダメージがグリーン上でのプレーに影響します。 「もうパーは取れないし…」と集中力が切れた状態でパッティングに臨んでしまうのです。

その結果、簡単な距離のパットを外してしまったり、距離感が全く合わずに3パット、4パットと重ねてしまうことがあります。 このグリーン上での打数のロスが、最終的にトリプルボギーというスコアを確定させてしまうのです。

風舞ティー

ミスが続くと焦って、どんどん悪循環にハマっちゃうんだよね。まずは落ち着くことが大事だよ。

スコア改善の鍵！トリプルボギーを防ぐコースマネジメント術

トリプルボギーを防ぐためには、技術の向上はもちろんですが、「コースマネジメント」という考え方が非常に重要です。難しい状況でいかにリスクを避け、大叩きしないように立ち回るか。そのための具体的な方法を3つご紹介します。

「刻む」勇気が大叩きを防ぐ！フェアウェイキープを最優先に

ドライバーで飛距離を稼ぎたい気持ちは分かりますが、OBやハザード（池やバンカーなど）のリスクが高いホールでは、無理をせず短いクラブで打つ「刻む」という選択が賢明です。

例えば、フェアウェイが狭いホールでは、ドライバーではなくフェアウェイウッドやユーティリティを持つことで、OBのリスクを大幅に減らせます。飛距離よりも、次のショットを打ちやすい場所にボールを運ぶことを最優先に考えましょう。

ピンではなくグリーン中央を狙う「センター狙い」の徹底

グリーンを狙うショットでは、カップ（ピン）の位置に惑わされてはいけません。ピンがグリーンの端や、バンカーのすぐ近くに切られていることはよくあります。そこを直接狙うのは、プロでも難しいハイリスクなショットです。

アマチュアゴルファーが目指すべきは、グリーンの最も広くて安全な「中央」です。たとえピンから少し遠くても、確実にグリーンに乗せることができれば、3パット以上する可能性は低くなります。結果的に大叩きを防ぎ、ボギーやダブルボギーで収めることができるのです。

トラブル時は無理をしない！横に出すだけでスコアはまとまる

ボールが林の中に入ってしまった時、多くの人が木と木の間を通してグリーン方向を狙おうとします。しかし、これは非常に成功率が低く、木に当たってさらに状況が悪化する可能性が高い選択です。

トラブルに見舞われた時に最も重要なのは、「1打で安全な場所に戻す」こと。たとえ距離を損しても、一度フェアウェイなど打ちやすい場所へ横に出す勇気を持ちましょう。 無理な挑戦を避けることが、結果的に最小限のダメージでそのホールを終えることに繋がります。

草守ソウタ

林の中からだと、ついグリーン方向を狙っちゃうんだよな…。でも、それがもっと悪い結果になるのか…。

風舞ティー

わかる！でも、プロでさえトラブルの時は安全な場所に出すことを優先するんだよ。それが結局、スコアをまとめる近道なんだ。

トリプルボギーを叩いた後の処方箋｜メンタルの切り替え方

どれだけ気をつけていても、トリプルボギーを叩いてしまう日はあります。大切なのは、その後のプレーに引きずらないことです。 ここでは、大叩きしてしまった後のメンタルの切り替え方をご紹介します。

終わったホールは忘れる！「たられば」を考えない

「あのティーショットがOBじゃなかったら…」「あのアプローチが寄っていれば…」。ホールアウトした後に、このような「たられば」を考えてしまう気持ちはよく分かります。しかし、これは次のプレーにとって百害あって一利なしです。

終わってしまったホールの結果は、もう変えることはできません。過去のミスを悔やむのではなく、気持ちを切り替えることが何よりも重要です。 ショックを引きずると、次のホールでも集中力を欠き、ミスを連発する原因になります。

次のホールは新しい気持ちで！目の前の一打に集中する

ゴルフは18ホールの長丁場です。1つのホールで大叩きしても、まだ取り返すチャンスは十分にあります。大切なのは、次のティグラウンドに立ったら、新しいホールが始まるんだと気持ちをリセットすることです。

過去のミスやスコアのことは一旦忘れ、目の前にあるボールをどう打つか、ということだけに全ての意識を集中させましょう。このメンタルの切り替えができるようになると、スコアの波が小さくなり、安定したゴルフができるようになります。

風舞ティー

終わったことはしょうがない！次のホールでバーディーを取ればいいんだから！って思うようにしてるよ！

【参考】その他のゴルフスコア用語一覧表

トリプルボギー以外にも、ゴルフには様々なスコアの呼び方があります。参考までに、主な用語を一覧表にまとめました。覚えておくと、ゴルフ観戦や仲間との会話がもっと楽しくなりますよ。

草守ソウタ

コンドルなんてあるんだ！アルバトロスですら聞いたことしかないのに…。ゴルフは奥が深いなあ。

まとめ：トリプルボギーを恐れず、賢く付き合ってスコアアップを目指そう！

今回は、スコアを崩す大きな原因である「トリプルボギー」について、その定義から原因、そして具体的な対策までを詳しく解説しました。

トリプルボギーは、どんなゴルファーでも叩いてしまう可能性があるものです。大切なのは、それをゼロにすることではなく、なぜ起きたのかを理解し、その回数を減らすための賢いマネジメントを身につけることです。無理なショットを避け、トラブル時も冷静に対処する勇気を持つことで、スコアは必ず安定してきます。

この記事で紹介したマネジメント術やメンタルの切り替え方を参考に、トリプルボギーを恐れず、賢く付き合いながら、さらなるスコアアップを目指してゴルフを楽しんでください！

風舞ティー

トリプルボギーを1つ叩いても、次のホールでパーやボギーを取れれば十分取り返せるからね！一喜一憂せずに、18ホール全体で考えられるようになると、もっとゴルフが楽しくなるよ！