ドライバーでダフるとは?症状と原因
ドライバーでのダフりは、クラブヘッドがボールに当たる前に地面に接触してしまうミスショットです。通常、ドライバーはティーアップして打つため、アイアンに比べるとダフりにくいクラブですが、それでも多くのゴルファーが経験する悩みの一つです。
ダフると、クラブヘッドが地面に当たることでスイングの勢いが奪われ、飛距離が大幅に落ちたり、方向性が不安定になったりします。特にドライバーの場合は、せっかくのパワーが活かせず、ラウンドの出だしから苦しいゴルフになってしまいます。

ティーアップしていてもダフることあるよね。最初のティーショットでダフると、その日1日気持ちが沈みがち…。
ドライバーがダフる主な原因5つ
ドライバーでダフってしまう原因はいくつかありますが、特に多いのが以下の5つです。自分のスイングにどの問題があるのかを知ることが、改善への第一歩になります。
手首の角度維持ができていない
アドレスで作った手首の角度(コック)をダウンスイング中に早く解放してしまうと、クラブヘッドが下がりすぎてダフりの原因になります。これを「アーリーリリース」と呼び、特に力みが生じるドライバーショットで起こりやすい現象です。
手首の角度をインパクトまで適切に維持することで、クラブヘッドはボールに正確に当たりやすくなります。多くのプロゴルファーが重視しているのも、このリストコントロールの技術です。



ボールを遠くへ飛ばそうとして力んじゃうと、手首が緩んでダフることが多いんだよね。
V字スイングになってしまう
正面から見たとき、クラブヘッドの軌道がV字を描くスイングになっていると、インパクトゾーンが狭くなり、ダフりやすくなります。このV字スイングでは、ダウンスイング時にクラブヘッドが急激に下がるため、地面に接触する確率が高まります。
理想的なのは、U字型の軌道を描くスイングです。これにより、インパクトゾーンが広くなり、ミスに対する許容範囲が広がります。



U字スイングはクラブヘッドが長く低い位置を通るから、タイミングのズレにも強いんだよ!
適切な体重移動ができていない
ダウンスイング時に体重が右足(右利きの場合)に残ったままだと、クラブヘッドの最下点がボールより手前になりやすく、ダフりの原因になります。特にドライバーは長いクラブなので、体重移動のタイミングが遅れると影響が大きく出ます。
インパクト時には体重の60〜70%が左足に乗っているのが理想的です。適切な体重移動ができれば、クラブヘッドはボールに向かって上昇軌道を描きやすくなります。
前傾姿勢が崩れている
スイング中に前傾姿勢が崩れると、クラブヘッドの軌道が変わり、ダフりの原因になります。特にダウンスイング時に上体が起き上がってしまう「立ち上がり」や、ボールに向かって体が突っ込んでしまう「突っ込み」が問題です。
前傾姿勢を維持したまま回転運動をすることで、安定したスイング軌道が作れます。ドライバーの場合、アイアンよりも前傾角度は小さめですが、それでも維持することが重要です。



姿勢が崩れると他のミスも出やすくなるから、特に意識したいポイントだね!
ボールポジションが不適切
ドライバーのボールポジションは通常、左足かかと(右利きの場合)の内側付近に置くのが基本ですが、これが中央よりに置かれていると、クラブヘッドの最下点がボールに到達する前になり、ダフりやすくなります。
また、ティーの高さも関係します。ティーが低すぎると、スイング軌道によってはクラブヘッドが地面に接触しやすくなります。
ドライバーのダフりを直す効果的な練習法
ドライバーのダフりを改善するには、正しい動きを体に覚えさせる練習が効果的です。ここでは、すぐに実践できる5つの練習法を紹介します。
手首の角度を維持するためのドリル
手首の角度を維持する感覚をつかむために、「後ろ手打ち」というドリルが効果的です。右手(右利きの場合)だけでクラブを持ち、小さなスイングを繰り返します。
右手だけだと力が入りにくいため、自然と手首の角度が維持される感覚がつかめます。最初は素振りから始め、慣れてきたら実際にボールを打ってみましょう。
練習ステップ | 内容 |
Step 1 | 右手だけでクラブを握る |
Step 2 | 小さなバックスイングから、手首の角度を維持したまま振り下ろす |
Step 3 | 10回程度素振りを繰り返す |
Step 4 | 慣れてきたらボールを打ってみる |



私も手首の角度維持が苦手だったけど、このドリルで感覚がつかめたよ!最初は変な感じがするけど慣れるから大丈夫!
正しい体重移動を身につける方法
左足体重でのハーフスイング練習が効果的です。最初から最後まで体重の70%程度を左足に置いた状態でスイングします。これにより、右足に体重が残る癖を改善できます。
まずは小さなスイングから始め、徐々に大きなスイングにしていきましょう。この練習を続けると、インパクト時に左足に適切に体重を乗せる感覚が身につきます。



最初は左足だけに体重を乗せるのって難しいけど、続けると自然にできるようになるんだね。



そうそう!この練習はアイアンにも応用できるから、ぜひ続けてみて。体重移動の感覚って大事なんだよ。
前傾姿勢をキープするための練習法
壁を使った練習が前傾姿勢の維持に効果的です。壁から30cm程度離れて立ち、お尻を壁につけた状態で前傾姿勢をとります。そのままスイングをし、お尻が壁から離れないように意識します。
この練習により、スイング中に上体が起き上がる癖を修正できます。最初は小さなスイングから始め、徐々に大きくしていきましょう。
練習ポイント | 効果 |
お尻が壁から離れない | 前傾姿勢の維持 |
頭の位置が大きく動かない | スイング軸のブレ防止 |
下半身主導でスイング | パワーロスの防止 |
U字スイングを習得するコツ
U字スイングを習得するには、ティーを2つ使った練習が効果的です。打とうとするボールの30cm手前にもう1つティーを立て、そのティーを打たないようにスイングします。
この練習により、クラブヘッドがV字ではなくU字の軌道を描く感覚が身につきます。ダウンスイングでクラブヘッドが急降下するのを防ぎ、滑らかな軌道でボールを捉える感覚を養いましょう。



手前のティーを打たないようにするのって、意外と難しいんだよね。でも効果はすごいみたい!
適切なティアップの高さと位置
ティーの高さは、ドライバーヘッドの半分程度がボールの下に見える高さが理想的です。この高さにすることで、クラブヘッドが上昇軌道でボールをとらえやすくなり、ダフりを防げます。
また、ボールポジションは左足かかとの内側付近に置き、スタンスはショルダー幅よりやや広めにとります。これにより、クラブヘッドが最下点を過ぎた上昇軌道でボールを捉えられます。
ティーアップのポイント | 理想的な状態 |
ティーの高さ | ドライバーヘッドの半分がボールの下に見える |
ボール位置 | 左足かかとの内側付近 |
スタンス幅 | ショルダー幅よりやや広め |
ドライバーでダフらないためのチェックポイント
実践的なチェックポイントをまとめました。ラウンド前や練習場でこれらを確認することで、ダフりを防ぐことができます。
- アドレスの確認: 前傾姿勢は適切か、ボールポジションは左足寄りか
- グリップチェック: 手首の角度を作りやすいグリップになっているか
- ティーの高さ: ヘッドの半分がボールの下に見えるか
- テンポ: リズミカルなスイングを心がけ、力みすぎていないか
- 目線: インパクトまで頭の位置が大きく動いていないか
特に練習場では、自分のスイングを動画で撮影して確認すると効果的です。自分では気づかない癖が見つかることがよくあります。



スイングの動画撮影は超おすすめ!自分では気づかない問題点がハッキリ見えるよ。
まとめ:ドライバーのダフりを克服するポイント
ドライバーのダフりを克服するには、原因を理解し、適切な練習を継続することが大切です。
- 手首の角度を適切に維持する
- U字型のスイング軌道を意識する
- 適切な体重移動でインパクト時は左足に体重を乗せる
- 前傾姿勢をスイング中も維持する
- ボールポジションとティーの高さを適切に設定する
これらのポイントを意識しながら練習を続けることで、ドライバーのダフりは必ず改善します。一度に全てを意識するのは難しいので、まずは1つか2つのポイントに絞って練習しましょう。
焦らず、楽しみながら取り組むことがゴルフ上達の秘訣です。少しずつでも確実に改善していくことで、ドライバーショットの安定感が増し、ゴルフがもっと楽しくなります。



ちょっとずつ試していくね!まずは手首の角度維持から頑張ってみる!