はじめに:コース選びで損していませんか?スコアメイクの鍵は「コースレーティング」にあり
ナイスショットを連発しても、なぜかスコアがまとまらない…そんな経験はありませんか?実は、ゴルフのスコアはあなた自身の腕前だけでなく、プレーするゴルフ場の「難しさ」に大きく左右されます。
そして、そのコースの難易度を客観的に示してくれるのが「コースレーティング」という指標です。この数値を知っているだけで、コース選びで損をすることなく、自分のレベルに合ったゴルフ場で楽しくプレーできるようになります。
この記事では、コースレーティングの基本的な見方から、スコアアップに直結する具体的な活用術まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。コースレーティングを賢く利用して、ベストスコア更新を目指しましょう!

コースレーティング…?なんだか難しそうだけど、僕でもわかるかな?



大丈夫だよ!スコアアップのためのヒントがたくさん隠されているから、一緒に見ていこう!
コースレーティングとは?ゴルフの「難しさ」を測るモノサシ
「コースレーティング」と聞いても、ピンとこない方も多いかもしれませんね。これは、ひと言でいうと「ゴルフコースの難易度を示す世界共通のモノサシ」です。
具体的には、ハンディキャップ0の「スクラッチゴルファー」が、そのコースをプレーした場合に想定される平均スコアを示しています。 この数値は、日本ゴルフ協会(JGA)などが、コースの距離や地形、ハザードの配置といった様々な要素を基に厳密に算出しています。
つまり、コースレーティングの数字が大きければ大きいほど、上級者にとっても難しいコースということになります。
一目でわかる!コースレーティングの基本
コースレーティングの見方はとてもシンプルです。例えば、あるコースのレーティングが「72.0」だとすれば、それは「スクラッチゴルファーが平均72.0打で回る難易度」ということを意味します。
もし、そのゴルフ場のパー設定が72(パー72)であれば、コースレーティングとパーが同じなので、平均的な難易度と言えます。しかし、同じパー72でもコースレーティングが「73.5」であれば、パープレーよりも1.5打難しい、挑戦しがいのあるコースだと判断できます。
また、多くのゴルフ場では、使用するティー(バックティー、レギュラーティー、レディースティーなど)ごとにコースレーティングが設定されています。 プレーするティーのレーティングを確認することが大切です。



なるほど!数字が大きいほど難しいってことか!同じパー72でも、全然難しさが違うんだね。



その通り!だから、パーの数だけでコースの難しさを判断しちゃいけないんだよ。
「スロープレーティング」との違いは?アベレージゴルファー必見の指標
コースレーティングとセットで覚えておきたいのが「スロープレーティング」です。コースレーティングがスクラッチゴルファー(上級者)基準なのに対し、スロープレーティングはアベレージゴルファー(ハンディキャップ20前後のゴルファー)にとっての難易度を示します。
数値は55〜155の範囲で示され、標準は「113」です。 この数値が高いコースは、OBや池、バンカーなどが巧みに配置されていて、大叩きしやすい傾向があると言えます。初心者やアベレージゴルファーにとっては、コースレーティング以上にコースの”やっかいさ”を実感できる指標かもしれません。



初心者のうちは、このスロープレーティングも一緒に見るとコースの性格がもっと分かりやすいよ!
日本のゴルフ場の平均は「70〜71」。これより高い?低い?
では、実際にコースを選ぶとき、どのくらいの数値を基準にすれば良いのでしょうか。一般的に、日本のゴルフ場のコースレーティング(レギュラーティー)の平均は「70.0〜71.0」あたりとされています。
まずはこの数値を基準に、これからプレーするコースが「平均より難しいのか、それとも比較的やさしいのか」を判断してみましょう。このひと手間が、コース戦略を立てる上で大きなヒントになります。



へぇ、平均が70くらいなんだ。じゃあ72とかは結構難しいコースなんだね!
【レベル別】スコアアップに繋がる!コースレーティング活用術
コースレーティングは、ただコースの難易度を知るだけの数値ではありません。自分のゴルフのレベルに合わせて活用することで、スコアアップへの強力な武器になります。
ここでは、「初心者」「中級者」「上級者」の3つのレベルに分けて、具体的なコース選びの戦略と活用術をご紹介します。
初心者・100切り目標なら「70以下」でベストスコア更新を狙う
ゴルフを始めたばかりの方や、まずは100切りを目標にしている方は、コースレーティングが「70.0以下」のコースを選ぶのがおすすめです。
難しいコースに挑戦して大叩きし、ゴルフが嫌になってしまうのはとても勿体ないことです。まずは比較的やさしいコースで、ナイスショットの快感や良いスコアで回る楽しさを味わいましょう。 成功体験を積むことが、上達への一番の近道になります。
「ベストスコアが出た!」という喜びは、次の練習への大きなモチベーションになるはずです。



まずはゴルフを楽しむことが一番!やさしいコースでナイスショットの感覚を掴むのがおすすめだよ。
中級者(80台目標)は「70〜72」で安定したプレーを目指す
コンスタントに90台で回れるようになり、80台を目指す中級者の方は、日本の平均的な難易度であるコースレーティング「70.0〜72.0」のコースを主戦場にしてみましょう。
このレベルのコースは、戦略性も様々で、あらゆる状況に対応する力が求められます。いろいろなタイプのコースに挑戦することで、自分の得意なレイアウトや苦手なシチュエーションが明確になり、ゴルフの総合力を高めることができます。
どんなコースでも安定して80台を出すことができれば、次のステップも見えてくるはずです。



なるほど、平均的なコースで安定してスコアを出せるようになれば本物ってことか。燃えてきた!
上級者(70台目標)は「72以上」の難関コースで腕試し
安定して80台前半で回り、夢の70台(シングルプレーヤー)を目指す上級者の方は、ぜひコースレーティング「72.0以上」の難関コースに挑戦してみてください。
これらのコースは、トーナメントが開催されるようなチャンピオンコースであることも多く、距離が長いだけでなく、ハザードが巧みに配置され、高度なコースマネジメントが要求されます。 難しいセッティングで自分の技術と戦略がどこまで通用するのか、腕試しには絶好の舞台です。
難関コースを攻略できた時の達成感は、ゴルフの新たな醍醐味を教えてくれるでしょう。



難しいコースを攻略できた時の達成感は格別だよ!自分の限界に挑戦するのもゴルフの醍醐味だよね。
事前準備がスコアを左右する!コースレーティングの調べ方
コースレーティングの重要性が分かったところで、次に気になるのは「どうやって調べるの?」という点ですよね。プレー前にコースの難易度を把握しておくことは、スコアメイクのための重要な事前準備です。
幸い、コースレーティングを調べる方法はとても簡単です。ここでは、代表的な2つの方法をご紹介します。
予約サイト(楽天GORA・GDO)で簡単チェック
最も手軽な方法は、楽天GORAやGDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)といったゴルフ場予約サイトで確認する方法です。
これらのサイトでは、各ゴルフ場の詳細情報ページに、コースレーティングやスロープレーティングが記載されていることがほとんどです。ゴルフ場を予約する際に、コース選びの基準の一つとして、他の情報と合わせてチェックする習慣をつけると良いでしょう。



予約サイトで普通に見れるんだ!今まで全然気にしてなかった…。これからは絶対チェックしよう!
JGA公式サイトで正確な情報を確認
より正確で公式な情報を確認したい場合は、JGA(日本ゴルフ協会)の公式サイトを利用しましょう。
JGAのウェブサイトには、全国の加盟ゴルフ場のコースレーティングとスロープレーティングを検索できるシステムが用意されています。 ティーイングエリアごとの詳細な数値がわかるため、より深くコース戦略を練りたい上級者の方や、ハンディキャップの計算などで正確な数値が必要な場合に非常に役立ちます。



JGAのサイトは情報が一番正確だから、本気でコース戦略を練る時はこっちで確認するのがおすすめだよ。
【2025年最新】日本の難関&やさしいゴルフ場ランキング
コースレーティングというモノサシを使うと、日本のゴルフ場を難易度順に並べることもできます。ここでは、腕自慢なら一度は挑戦したい難関コースと、ベストスコア更新が狙えるやさしいコースの代表例をランキング形式でご紹介します。
腕自慢は挑戦すべし!コースレーティングが高いゴルフ場 TOP3
ここでは、JGAが公表しているコースレーティング(最も難しいティー設定)を基に、日本屈指の難関コースをご紹介します。まさに、ゴルファーの挑戦意欲を掻き立てるコースばかりです。
順位 | ゴルフ場名 | 都道府県 | コースレーティング |
---|---|---|---|
1位 | 鹿島の杜カントリー倶楽部(チャンピオンティ) | 茨城県 | 77.4 |
2位 | ゴールデンバレーゴルフ倶楽部(バックティ) | 兵庫県 | 77.4 |
3位 | 紫カントリークラブ すみれコース(Aグリーン・トーナメントティ) | 千葉県 | 75.1 |
※JGA公式サイトの公表データを基に作成(2025年8月時点)



77.4!?想像もつかない世界だ…。僕が行ったらスコアはどうなっちゃうんだろう…。



ふふふ、いつか一緒に挑戦してみたいね!そのためにも、まずは練習あるのみだよ!
ベストスコアが出やすい!コースレーティングが低いゴルフ場 TOP3
一方で、コースレーティングが低い、つまり比較的スコアをまとめやすいコースも全国にたくさんあります。特定のランキングを作成するのは難しいですが、一般的に以下のような特徴を持つコースは、レーティングが低くなる傾向があります。
- 総距離が短い: 特にレディースティーやシニアティーからの距離が短いコース。
- フェアウェイが広い: OBのプレッシャーが少なく、思い切ってティーショットが打てる。
- 高低差が少ない: アップダウンが少なく、平坦な地形のコース(河川敷コースなど)。
- ハザードが少ない: 池やバンカーなどの障害物が少ない、または戦略的に効いていない。
お住まいの地域の予約サイトで、コースレーティング「68台」や「69台」などで検索してみると、ベストスコア更新を狙える、あなたにぴったりのコースが見つかるかもしれませんよ。



ベストスコアが出ると、その日一日ハッピーだよね!こういうコースを戦略的に選ぶのも、賢いゴルファーの証だよ。
【応用編】コースレーティングとハンディキャップの関係性
少し応用編になりますが、コースレーティングはゴルファーの腕前を示す「JGA/USGAハンディキャップ」を算出するためにも、非常に重要な役割を果たしています。
ハンディキャップは、単にスコアの平均で決まるわけではありません。プレーしたコースの難易度(コースレーティングとスロープレーティング)を加味して算出されます。具体的には、以下の計算式で求められる「ディファレンシャル」という数値を元にハンディキャップが決定されます。
ディファレンシャル = (アジャステッドグロススコア – コースレーティング) × 113 ÷ スロープレーティング
この計算式からわかるように、難しいコース(コースレーティングが高い)で良いスコアを出せば、ディファレンシャルはより小さな数値になり、結果としてハンディキャップも良くなりやすいのです。この仕組みがあるからこそ、異なる難易度のコースでプレーしたスコアを公平に評価できるのです。



ハンディキャップって、ただの平均スコアじゃなかったんだ!コースの難しさがちゃんと反映されるなんて、すごく公平な仕組みなんだね。奥が深い…。
まとめ:コースレーティングを賢く使って、ゴルフをもっと楽しもう!
今回は、ゴルフの「コースレーティング」について、基本的な見方からレベル別の活用術まで詳しく解説しました。
コースレーティングは、単なるコースの難易度を示す数字ではありません。自分のレベルに合ったコース選びを助け、具体的な目標設定を可能にし、時にはハンディキャップを算出する基準にもなる、ゴルファーにとって非常に便利なツールです。
初心者のうちはベストスコア更新を目指してやさしいコースを選んだり、上級者になったら難関コースに挑戦して自分の実力を試したり。コースレーティングを理解し、賢く活用することで、あなたのゴルフライフはもっと戦略的で、もっと楽しいものになるはずです。



コースレーティングを使いこなして、自分にぴったりのゴルフライフを送ってね!