ゴルフのマーキングとは？基本のやり方とルールを解説！

ゴルフのマーキングってなに？

ゴルフの「マーキング」とは、主にグリーン上でボールを一時的に拾い上げる際に、ボールが元々あった場所を示すために目印（マーカー）を置くことを指します。 この行為は「マークする」とも呼ばれ、ゴルフをスムーズに、そして公正に進めるために欠かせない基本動作の一つです。

特に、自分や他のプレーヤーがパッティングをする場面で重要になります。 正しいマーキングのやり方とマナーを覚えて、スマートにプレーを楽しみましょう！

風舞ティー

グリーン上だけじゃなくて、ルールで認められればフェアウェイやラフでもマーキングできるんだよ！

なぜマーキングが必要？3つの大切な理由

ゴルフ初心者の方は、「なぜわざわざマーキングなんてするの？」と疑問に思うかもしれませんね。マーキングには、プレーを円滑に進め、スコアを守るためにも大切な理由が3つあります。どれもゴルフを楽しむ上で欠かせないポイントなので、しっかりチェックしておきましょう！

他の人のパットの邪魔を防ぐため

グリーン上で他のプレーヤーのボールとカップを結ぶライン（パッティングライン）上に自分のボールがあると、相手のプレーの邪魔になってしまいます。 そんな時は、マーキングをしてボールを拾い上げるのが大切なマナーです。

もしマークせずにボールを置いたままで、他の人のボールが当たってしまうと、当てた側にペナルティが科せられることもあります。 お互いが気持ちよくプレーするために、マーキングは欠かせない配慮なのです。

ボールを拭いてきれいにするため

グリーンにナイスオンしたボール！でも、よく見ると泥や砂、芝などが付着していることがよくあります。ボールが汚れていると、転がりに影響が出てしまい、せっかくのパットが思わぬ方向に曲がってしまうことも…。

マーキングをしてボールを拾い上げれば、タオルなどで汚れをきれいに拭き取ることができます。 きれいなボールで打つことは、パットの精度を高めるための重要なポイントです。

誤球を防ぎ、スムーズにプレーするため

グリーン上では、複数のプレーヤーのボールが近くに集まることがよくあります。特に、同じメーカーやブランドのボールを使っていると、自分のボールがどれか分からなくなってしまうことも。

もし間違えて他の人のボールを打ってしまうと、「誤球」というルール違反になり、2打罰のペナルティを受けてしまいます。 自分のボールにオリジナルの印をつけておき、マーキングでしっかり位置を管理することで、こうした痛いミスを防ぐことができます。

草守ソウタ

自分のボールに線とか引いておくと、パットの時に狙いを定めやすくなるって先輩が言ってたな。

風舞ティー

そうそう！それに自分のボールだってすぐわかるから一石二鳥だよね。私もお気に入りのマークを描いてるよ！

初心者でも簡単！マーキングの正しいやり方

マーキングのやり方はとってもシンプル！ 一度覚えてしまえば、誰でも簡単にできます。ここでは、4つのステップに分けて、マーキングの正しい手順を分かりやすく解説します。この流れをマスターして、コースでスマートに実践してみましょう！

草守ソウタ

うわー、これ拾い忘れたらペナルティなんだ…。気をつけないと！

何を使うのが正解？ボールマーカーの種類と選び方

ボールマーカーには、実は決まった形や大きさのルールはありません。 そのため、デザインや機能も様々で、たくさんの種類があります。ここでは代表的なマーカーの種類と、それぞれの特徴や選び方のポイントをご紹介します。自分に合ったお気に入りのマーカーを見つけてみましょう！

定番で使いやすい「コインタイプ」

最も一般的で多くのゴルファーが使っているのが、平たい円形の「コインタイプ」のマーカーです。 ポケットに入れてもかさばらず、デザインも豊富。プロゴルファーの中には、実際の硬貨（コイン）をマーカーとして使う選手もいます。

シンプルで使いやすく、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる定番のタイプです。何を選べばいいか迷ったら、まずはコインタイプから試してみるのが良いでしょう。

なくす心配が少ない「クリップタイプ」

「ポケットの中でマーカーがどこかへ行っちゃった！」なんて経験がある人におすすめなのが「クリップタイプ」です。このタイプは、磁石（マグネット）が付いたクリップ状の土台とマーカーがセットになっています。

クリップを帽子のつばやベルトに付けておけるので、使いたい時にサッと取り出せて、なくす心配が少ないのが最大のメリットです。 デザインも豊富で、おしゃれなアイテムとしても人気があります。

おしゃれで個性を出せる「カジノチップタイプ」

カジノで使われるチップをモチーフにした、少し大きめで厚みのあるマーカーです。 なんといってもデザインがおしゃれで、グリーン上でもよく目立つのが特徴。 遠くからでも自分のマーク位置を確認しやすいというメリットがあります。

ただし、大きくて厚みがある分、他のプレーヤーのラインにかかって邪魔になってしまう可能性も。状況に応じて、小さめのマーカーと使い分けるなどの配慮ができるとスマートです。

風舞ティー

カジノチップマーカーって可愛いよね！でも大きいから、同伴者のラインにかかりそうな時は、小さいマーカーも持っておくとスマートだよ。

プレゼントにも人気！「ネーム入り・オリジナルマーカー」

自分の名前やイニシャル、好きなデザインを入れられるオーダーメイドのマーカーも人気です。世界に一つだけのオリジナルマーカーは、愛着が湧くこと間違いなし！

特別感があるので、ゴルフ好きの友人や家族へのプレゼントとしても大変喜ばれます。コンペの景品などにもぴったりですね。

これで安心！マーキングのルールとマナー

マーキングは、ただボールの位置に目印を置けば良いというわけではありません。守るべきルールや、同伴者への配慮といったマナーが存在します。ここでしっかりと確認して、周りからも一目置かれるゴルファーを目指しましょう！

うっかりミスに注意！マーキングの違反と罰則

マーキングに関連するルール違反には、罰則（ペナルティ）が科せられることがあります。うっかりミスでスコアを損なわないように、代表的な違反例を覚えておきましょう。

• マークせずにボールを拾い上げた：1打罰
• マーカーを拾い忘れてストロークした：1打罰
• マークした場所と違う所にボールを置いてストロークした（誤所からのプレー）：2打罰

特に初心者のうちはやってしまいがちなミスなので、一つ一つの動作を丁寧に行うことを心がけましょう。

ライン上にある！マーカーをずらしてもらう時のお願いの仕方

自分がパットを打つ際、同伴者のマーカーがライン上にあって邪魔になることがあります。そんな時は、遠慮なくマーカーをずらしてもらうようにお願いしましょう。

「すみません、マーカーをずらしていただけますか？」と丁寧に声をかけるのがマナーです。 プレーヤー同士、お互いに気持ちよくプレーするための大切なコミュニケーションです。

自分のマーカーが邪魔な時はどうする？

逆に、自分のマーカーが同伴者のラインの邪魔になっていると指摘されたり、邪魔になりそうだと感じたりした場合は、マーカーを一時的にずらす必要があります。これを「マークをずらす」と言います。

ずらし方は、まず動かす方向に何か目印（木の幹や看板など）を見つけます。 次に、元のマーカーの位置にパターヘッドのヒール側（手元側）を合わせ、ヘッドのトウ側（先端側）の横にマーカーを移動させます。 これでパターヘッド1つ分、マーカーをずらすことができます。同伴者が打ち終わったら、必ず逆の手順で元の位置にマーカーを戻すのを忘れないようにしましょう。

草守ソウタ

マーカーをずらすのって、なんか難しそう…。ちゃんと元に戻せるか不安だな。

風舞ティー

大丈夫！最初は戸惑うけど、目標物を決めておけば意外と簡単だよ。例えば「あの木の方向にパターヘッド1個分」みたいにね。

【Q&A】マーキングに関する素朴な疑問を解決！

ここでは、マーキングに関するよくある質問とその答えをQ&A形式でまとめました。初心者が抱きがちな素朴な疑問から、ちょっとマニアックな内容まで、ゴルフペディア編集部がスッキリ解決します！

マーカーを忘れた！代用品は何が使える？

専用のマーカーでなくても、ルール上は「人工物」であれば代用が可能です。 例えば、ポケットに入っているコイン（硬貨）や、ティーペグなどがよく使われます。 ただし、葉っぱや小石、木の枝といった「自然物」はマーカーとして使えないので注意してください。 また、他の人の邪魔にならないよう、大きすぎたり、風で動きやすいものは避けるのがマナーです。

ボールをマークより前に置いてしまったら？

マーカーはボールの真後ろに置くのが基本なので、リプレースする際はマーカーの前にボールを置くのが正解です。もし間違えてマーカーの後ろ（カップから遠い側）にボールを置いてしまうと、それは「誤所からのプレー」の準備をしたことになります。 ストローク（打つこと）する前であれば、罰なしで正しい位置に置き直すことができます。 しかし、気づかずにそのまま打ってしまうと2打罰のペナルティが科せられてしまうので、十分注意しましょう。

プロはどんなマーカーを使ってる？

プロゴルファーが使うマーカーは様々ですが、海外の選手は本物のコイン（硬貨）をマーカーとして使うことが多いようです。 日本のプロは、スポンサー企業のロゴが入ったものや、カジノチップのような少し大きめのもの、縁起を担いだオリジナルデザインのものなど、個性豊かなマーカーを使っている選手もたくさんいます。

まとめ：スマートなマーキングでゴルフをもっと楽しもう！

今回は、ゴルフのマーキングについて、その理由から正しいやり方、ルールやマナー、マーカーの種類まで詳しく解説しました。

マーキングは、単なる目印を置く作業ではありません。同伴者への配慮を示し、プレーをスムーズに進め、さらには自分のスコアを守るためにも不可欠な基本動作なのです。 最初は少し戸惑うかもしれませんが、この記事で紹介したステップやポイントを参考に、ぜひコースで実践してみてください。

正しいマーキングを身につければ、プレーに自信がつき、ゴルフがもっと楽しくなるはずです。スマートなマーキングで、ワンランク上のゴルファーを目指しましょう！