はじめに:ダブルボギーを叩いてスコアを崩していませんか?
ゴルフを始めたばかりの初心者や、100切りを目指しているアベレージゴルファーにとって、スコアを大きく崩す原因となるのが「ダブルボギー」です。仲間内では「ダボ」という愛称で呼ばれることも多いですが、このダボが一つ、また一つと積み重なることで、目標スコアから遠ざかってしまいます。
「またダボを叩いてしまった…」「どうして自分はダボが多いんだろう?」と悩んでいませんか?この記事では、ダブルボギーの基本的な意味から、叩いてしまう主な原因、そしてスコアを確実に減らすための具体的なコツまで、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたもきっとダボを克服し、スコアアップへの道筋が見えてくるはずです。

僕、本当にダボが多くて…。気づいたらスコアがすごいことになってるんです。



大丈夫だよ!誰でも最初は通る道だから。原因と対策が分かれば、きっとスコアは良くなるよ!
ダブルボギーとは?スコアの基本を解説
パーを基準としたスコアの数え方と「ダボ」の意味
ゴルフのスコアは、各ホールに設定された「パー(Par)」という基準打数をもとに数えます。 例えば「パー4」と書かれたホールは、4打でカップインするのが基準となります。 この基準打数に対して、どれだけ多く、あるいは少なくホールアウトしたかでスコアの呼び方が変わります。
そして「ダブルボギー」とは、パーよりも2打多い打数でホールアウトすることを指します。 日本ではよく「ダボ」と略して呼ばれます。 具体的には、以下のようになります。
- パー3のホール → 5打でダブルボギー
- パー4のホール → 6打でダブルボギー
- パー5のホール → 7打でダブルボギー



なるほど、パーより2打も多く叩いているのがダボなんだ。結構なミスショットなんだな…。
他のスコア(ボギー・バーディーなど)との違い
ゴルフにはダブルボギー以外にも、様々なスコアの呼び方があります。 パーを基準に、打数が少ないほど良いスコア、多いほど悪いスコアとなります。それぞれの名称を覚えておくと、プレー中の会話がスムーズになり、ゴルフがもっと楽しくなりますよ。
主要なスコアの呼び方を下の表にまとめました。自分のスコアがどれに当たるか、確認してみましょう。
スコアの名称 | パーに対する打数 | パー4の場合の打数 |
---|---|---|
イーグル | -2打 | 2打 |
バーディー | -1打 | 3打 |
パー | ±0打 | 4打 |
ボギー | +1打 | 5打 |
ダブルボギー(ダボ) | +2打 | 6打 |
トリプルボギー(トリ) | +3打 | 7打 |



この表で覚えると分かりやすいよね!まずはパー、ボギー、ダボの3つをしっかり覚えるところから始めよう!
なぜダブルボギーを叩いてしまうのか?初心者に共通する3つの原因
原因1:ティーショットのOBやペナルティ
ダブルボギーを叩いてしまう最も大きな原因の一つが、ティーショットでのOB(アウトオブバウンズ)や池ポチャなどのペナルティです。OBをすると1打罰が加わり、元の場所や指定された場所から打ち直すことになります。
例えばパー4のホールでティーショットがOBになった場合、1打目がOB(1打)、罰打(1打)、そして3打目としてティーイングエリアから打ち直すことになります。これだけで、パーを取るためには残り1打でカップインさせなければならず、ダブルボギーになる可能性が非常に高くなります。



うわっ、ティーショットをOBしただけで、もうダボのピンチなんだ…。
原因2:グリーン周りでのアプローチミス(トップ・ダフリ)
ティーショット、セカンドショットが順調で、グリーンまであと少しの距離まで来たとします。しかし、ここからのアプローチショットでミスを連発すると、あっという間に打数が増えてしまいます。
ボールの頭を叩いてしまう「トップ」や、手前の地面を叩いてしまう「ダフリ」といったミスです。 トップするとボールは低く飛び出してグリーンを大きくオーバーし、ダフるとボールがほとんど飛ばず、同じような場所からもう一度アプローチすることになり、これがダブルボギーの大きな原因となります。



グリーン周りこそ冷静さが大事だよね。焦って同じミスを繰り返さないように注意が必要だよ。
グリーンに乗ったー!って安心してると、すぐに3パットしちゃうんだよな…。悔しい!
明日から実践!ダブルボギーを確実に減らす3つのコツ
コツ1:OBゾーンや池を避けるコースマネジメント
ダブルボギーを減らすための最も効果的な方法は、大きなミスを避けるコースマネジメントを徹底することです。特にティーショットでは、OBゾーンや池などのハザードがどこにあるかをしっかり確認し、それを避けられる安全なルートを狙いましょう。
飛距離を出すドライバーに固執せず、フェアウェイウッドやユーティリティなど、よりコントロールしやすいクラブを選択する勇気も大切です。 狭いホールやハザードが効いているホールでは、「飛ばす」ことよりも「安全な場所に置く」ことを最優先に考えましょう。



ドライバーで一発を狙うより、フェアウェイウッドやユーティリティで安全にフェアウェイに置くのも、立派な戦略なんだよ!
コツ2:「刻む」勇気が大叩きを防ぐ
グリーンまでまだ距離がある場面や、林の中、難しい傾斜地からのショットなど、無理にグリーンを狙うと大叩きのリスクが高まります。そんな時は、一度フェアウェイの打ちやすい場所に出す「刻む」という選択をしましょう。
例えば、残り200ヤードでも、無理にグリーンを狙ってOBやバンカーに入れるより、150ヤードだけ打って得意な50ヤードのアプローチを残す方が、結果的にボギーや、うまくいけばパーで上がれる可能性が高まります。 「無理をしない」勇気が、ダブルボギーを防ぐ鍵となります。



ついグリーンを直接狙いたくなっちゃうけど、そこをグッと我慢するのがスコアメイクのコツなんだね。
コツ3:2パットで収めるパッティングを徹底する
パッティングの目標は、「1パットで入れる」ことではなく、「確実に2パットで収める」ことに設定しましょう。
ファーストパットで距離感を合わせることに集中すれば、3パットの可能性は大幅に減少します。 ラウンド前の練習グリーンで、その日のグリーンの速さをしっかり確認し、長い距離のパッティング練習をしておくとさらに効果的です。



ファーストパットは、カップを中心にした半径1メートルの円にボールを運ぶイメージで打つと、気持ちが楽になって距離感も合いやすいよ。
ダブルボギーを叩いた後の心構えと対策
ミスを引きずらない!次のホールへの気持ちの切り替え方
ゴルフはメンタルが非常に重要なスポーツです。一度ダブルボギーを叩いてしまうと、「やってしまった…」と落ち込んでしまい、その後のプレーにまで影響を及ぼすことがあります。 しかし、大切なのはミスを引きずらないことです。
ミスは誰にでも起こるものと受け入れ、「終わったことは仕方ない、次で取り返そう」ではなく「次のホールに集中しよう」と考えることが重要です。 ホールアウトしたら一度深呼吸をする、同伴者との会話を楽しむ、次のホールの景色を眺めるなど、自分なりのルーティンを決めて気持ちをリセットしましょう。



ダボを叩くと本当にへこむ…。でも、次のホールでバーディーが取れるかもしれないし、気持ちを切り替えないとね!



その通り!気持ちの切り替えも、スコアをまとめるための大事な技術の一つなんだよ。
スコアカードの正しい書き方と分析への活用術
スコアカードは、ただ打数を記録するだけのものではありません。 自分のプレーを振り返り、弱点を分析するための貴重なデータになります。 各ホールのスコアを記入する際に、パット数も一緒にメモしておくことを強くおすすめします。
さらに、OBを打ったホールには「OB」、3パットしたホールには「3P」など、自分なりの記号を付けておくと、ラウンド後に見返したときに一目瞭然です。 「今日はドライバーのOBが多かったな」「後半に3パットが増えたな」といった具体的な課題が見つかれば、次の練習やラウンドでの目標が明確になります。



ただスコアを書いていただけだったけど、パット数やOBのメモも残すようにしてみよう!これなら後で反省しやすいね。
まとめ:ダブルボギーを克服して100切りを目指そう!
ダブルボギー、通称「ダボ」は、パーよりも2打多いスコアのことです。 多くの初心者ゴルファーが、ティーショットのOB、アプローチのミス、そして3パットが原因でダボを叩き、スコアを崩してしまいます。
しかし、今回ご紹介した3つのコツ、「①ハザードを避けるマネジメント」「②無理せず刻む勇気」「③2パットで収めるパッティング」を意識するだけで、ダブルボギーの数は確実に減らせます。もし18ホールすべてをダブルボギーで回った場合のスコアは「108」です。 つまり、いくつかのホールでボギーやパーが取れれば、目標である「100切り」が現実的なものとして見えてきます。
ミスを恐れず、しかし無謀な挑戦は避ける。賢いコースマネジメントでダブルボギーを克服し、着実なスコアアップを目指しましょう!



例えば、18ホールのうち9ホールでダブルボギーをボギーにするだけで、スコアは9打縮まります。