コースレーティングとは？ゴルフ場の難易度がわかる！

コースレーティングってなに？

ゴルフ場の予約サイトやスコアカードで、「コースレーティング：71.5」のような表示を見たことはありませんか？これは、そのゴルフコースの客観的な難易度を示す数値のこと。数字が大きいほど難易度が高く、小さいほど易しいコースであることを意味します。

この数値は、ハンディキャップが0の「スクラッチゴルファー」が、そのコースを10回プレーしたときの平均スコアを基に算出されています。例えば、コースレーティングが「70.0」であれば、プロレベルの腕前を持つゴルファーがプレーしても、平均で70打かかる、というわけです。

コースの距離だけでなく、地形の起伏、バンカーや池の配置、風の強さといった様々な要素を考慮して、日本では日本ゴルフ協会（JGA）が公平に数値を算出しています。これを知っておけば、自分のレベルに合ったコースを選んだり、目標を立てたりするのに役立ちますよ。

コースレーティングの基本！パーとの違いは？

ゴルフ初心者の方だと、「パー72」といった「パー」の数字と混同してしまうかもしれません。この2つは似ているようで、実は意味が全く異なります。

「パー」は、各ホールで定められた規定打数のことで、18ホールの合計がコース全体のパーになります。一方、「コースレーティング」は、先ほど説明した通り、スクラッチゴルファーがプレーした場合の平均スコア予測値で、コース全体の難易度を示す指標です。

多くのゴルフ場はパー72で設計されていますが、コースレーティングは様々です。例えば、同じパー72のコースでも、距離が長かったり、ハザードが巧みに配置されていたりするとコースレーティングは73や74のように高くなります。逆に、距離が短く比較的プレーしやすいコースなら、70や71のようにパーの数値より低くなることもあります。

【中級者以上は必見】スロープレーティングとの違い

コースレーティングとともにもう一つ覚えておきたいのが「スロープレーティング」です。これは、アベレージゴルファーにとってのコースの難易度を示す指標です。

コースレーティングがハンディキャップ0の「スクラッチゴルファー」を基準にしているのに対し、スロープレーティングは平均スコア92〜100程度、ハンディキャップ20前後の「ボギーゴルファー」を基準にしています。つまり、私たちアマチュアゴルファーにとって、より実感に近い難易度を示してくれるのがスロープレーティングというわけです。

数値は55から155の範囲で示され、平均は113とされています。この数字が大きいほど、ボギーゴルファーにとってミスが出やすく、スコアを崩しやすいコースということになります。最近では、このスロープレーティングを導入するゴルフ場も増えてきています。

レベルに合わせたコースレーティング活用術

コースレーティングがゴルフ場の難易度を示す指標だということは、もうバッチリですね。では、この数字を実際にどう活用すれば、もっとゴルフが楽しくなるのでしょうか？

自分のレベルに合わせてコースを選んだり、その日のプレーの目標を立てたりと、コースレーティングは様々な場面で役立ちます。ここからは、具体的な活用術をいくつかご紹介します。これを知れば、あなたもコース選びの達人になれるかも！

まずはコースレーティングを調べてみよう

プレーしたいゴルフ場のコースレーティングを知りたい場合、どうすればいいのでしょうか？一番簡単な方法は、ゴルフ場の公式ホームページや、ゴルフ場予約サイトで確認することです。ほとんどの場合、コース概要やスコアカード情報といったページに記載されています。

また、日本のゴルフ場のコースレーティングを統括している日本ゴルフ協会（JGA）の公式サイトでも検索が可能です。JGAのサイトでは、全国のゴルフ場のレーティングが網羅されているので、複数のコースを比較検討したいときに便利です。

プレー前にコースの難易度を把握しておけば、心の準備もできますし、どんな戦略で攻めるか考える楽しみも増えますよね。まずは気になるゴルフ場のコースレーティングをチェックすることから始めてみましょう。

【レベル別】スコアメイクしやすいコース選びの目安

コースレーティングは、自分のレベルに合ったコースを選ぶための非常に便利な目安になります。どのくらいの数値を選べばいいか、レベル別に見ていきましょう。

数値が低いコースは、距離が比較的短かったり、ハザードが少なめだったりする傾向があるため、プレッシャーを感じすぎずにプレーに集中しやすいでしょう。

難易度の高いコースを経験することで、新たな課題が見つかり、さらなるレベルアップにつながるはずです。自分の実力やその日の目的に合わせてコースを選ぶことが、スコアメイクへの近道ですよ。

目的で選ぶのもアリ！「楽しむ日」と「挑戦する日」

いつも同じような難易度のコースばかり選んでいませんか？コースレーティングを活用すれば、その日の気分や目的に合わせてコースを選ぶという、新しいゴルフの楽しみ方ができます。

例えば、「今日はとにかく楽しくプレーして、ベストスコアを更新したい！」という日は、コースレーティングが低めのコースを選んでみましょう。プレッシャーが少ない分、のびのびとプレーでき、良いスコアにつながりやすいかもしれません。

逆に、「自分の実力を試したい！」「難コースを攻略してみたい！」というチャレンジ精神旺盛な日は、あえてコースレーティングが高いコースを選んでみましょう。たとえスコアは奮わなくても、難しいコースを攻略する達成感や、新たな発見があるはずです。このように目的を持ってコースを選ぶことで、ゴルフの楽しみ方がぐっと広がりますよ。

日本のゴルフ場のコースレーティング事情

さて、ここまでコースレーティングの基本や活用法について見てきましたが、日本のゴルフ場全体の傾向はどうなっているのでしょう？

全国にはたくさんのゴルフ場がありますが、その難易度にはやはり地域差やコースごとの特徴があります。ここでは、日本のコースレーティングの平均値や、一度は挑戦してみたい難関コース、そして初心者におすすめのプレーしやすいコースについて、具体的な情報を交えながらご紹介します。

日本の平均は「70〜71」くらい

日本のゴルフ場のコースレーティングは、平均するとおおよそ70から71程度と言われています。多くのコースはパー72で設定されているため、コースレーティング72が難易度の基準点と考えることができます。

つまり、平均値である70〜71というのは、パーの数値よりも少し低いことになります。これは、多くのゴルファーが楽しめるように、極端に難易度が高くなりすぎないように設計されているコースが多いことを示しているのかもしれません。

ゴルフ場を選ぶ際には、この「70〜71」という平均値を一つの基準として、それより高いか低いかでコースの難易度を大まかに判断することができます。

【エリア別】一度は挑戦したい難関ゴルフ場

全国には、プロのトーナメントが開催されるような、非常にコースレーティングが高いことで知られる難関コースがいくつも存在します。ここでは、腕に自信のあるゴルファーなら一度は挑戦してみたい、各エリアの代表的な難関ゴルフ場をいくつかご紹介します。

• 【関東】ザ・ロイヤルゴルフクラブ（茨城県）
  バックティーからのコースレーティングが非常に高く、日本屈指の難易度を誇るコースとして有名です。
• 【関西】ゴールデンバレーゴルフ倶楽部（兵庫県）
  こちらも国内トップクラスのコースレーティングで知られ、戦略性の高いレイアウトが特徴です。
• 【中部】TOSHIN Golf Club Central Course（岐阜県）
  距離が長く、タフなセッティングで知られるコースです。

これらのコースは、まさにトップアマやプロがしのぎを削る舞台。自分の実力がどこまで通用するのか、挑戦してみてはいかがでしょうか。

【初心者におすすめ】ベストスコアを狙えるゴルフ場

難関コースとは逆に、コースレーティングが比較的低めで、初心者やアベレージゴルファーがベストスコアを狙いやすいコースも全国にたくさんあります。ここでは、楽しくプレーしやすいと評判のゴルフ場をいくつかご紹介します。

• 【関東】富里ゴルフ倶楽部（千葉県）
  フラットな地形で、フェアウェイも広めに設計されているため、初心者でも安心してプレーしやすいコースです。
• 【関西】亀岡ゴルフクラブ（京都府）
  距離が比較的短く、戦略的な面白さもありながら、幅広いレベルのゴルファーが楽しめるコースとして知られています。
• 【東海】名阪チサンカントリークラブ（三重県）
  複数のコースがあり、比較的易しいコースも選択できます。コストパフォーマンスの良さも魅力です。

コースレーティングが低いからといって簡単というわけではありませんが、プレッシャーが少なく、ゴルフの楽しさを満喫できるはずです。まずはこういったコースで自信をつけていくのがおすすめですよ。

コースレーティングに関するQ&A

ここでは、コースレーティングについてよく寄せられる質問にお答えしていきます。さらに理解を深めて、ゴルフに役立てていきましょう！

自分のスコアとコースレーティングはどう比べればいい？

自分の出したスコア（グロススコア）と、プレーしたコースのコースレーティングを比べることで、その日のプレー内容を客観的に評価することができます。具体的には、JGAハンディキャップを算出する際に、「ディファレンシャル」という数値を計算します。

ディファレンシャル = (グロススコア – コースレーティング) × 113 ÷ スロープレーティング

このディファレンシャルの数値が小さいほど、そのコースの難易度に対して良いプレーができたということになります。ハンディキャップは、このディファレンシャルの良いスコアの平均値などから算出されます。つまり、コースレーティングは自分のハンディキャップを知るための重要な基準となるのです。

ティーによってレーティングが違うのはなぜ？

ゴルフ場には、バックティー（チャンピオンティー）、レギュラーティー、フロントティー、レディースティーなど、複数のティーイングエリアが設定されています。使用するティーによってホールの総距離が大きく変わるため、当然コースの難易度も変化します。

距離が長くなるバックティーは難易度が上がるためコースレーティングは高くなり、逆に距離が短いレディースティーはコースレーティングが低く設定されています。自分の飛距離やレベルに合わせてティーを選ぶことが大切ですが、それぞれのティーに異なるコースレーティングが設定されているのは、こうした距離と難易度の違いを公平に評価するためなのです。

まとめ：コースレーティングを知ってゴルフをもっと楽しもう！

今回は、ゴルフ場の難易度を示す「コースレーティング」について詳しく解説しました。コースレーティングは、単なる数字ではなく、コース選びの指針になったり、自分の実力を客観的に測るモノサシになったりと、様々な活用法があります。

初心者の方はまず平均的なレーティングのコースから、上級者の方は難関コースに挑戦してみるなど、目標設定にも役立ちます。これまであまり気にしていなかったという方も、これからはぜひコースレーティングをチェックして、より戦略的で奥深いゴルフの世界を楽しんでみてください！