WHS ゴルフとは？世界共通ハンデの基本！

WHSってなに？

ゴルフ好きなら、一度は「WHS」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんね。これは「ワールドハンディキャップシステム」の略で、その名の通り、世界中のゴルファーが同じ基準で自分の実力を測れるように作られた、世界共通のハンディキャップ制度です。これまで国や地域ごとにバラバラだったハンディキャップの計算方法を統一するために、ゴルフの総本山であるR&A（英国ゴルフ協会）とUSGA（米国ゴルフ協会）が共同で開発し、2020年から世界中で導入が始まりました。

このWHSのおかげで、年齢や性別、実力が違うプレイヤー同士でも、国内外を問わず、いつでも公平な条件でゴルフ競技を楽しめるようになったんです。まさに、ゴルファーにとっての「世界共通言語」と言えそうです。

WHSのここが変わった！5つの主な変更点

「世界共通になったのはわかったけど、具体的に何が変わったの？」と気になりますよね。WHSは、これまでのハンディキャップ制度から、より多くの人がゴルフを楽しめるように、いくつかの大きな変更が加えられました。

特に注目したい主な変更点は次の5つ！これから一つずつ詳しく解説していきますが、どれもゴルファーにとっては嬉しいアップデートばかり。これを機に、今までハンディキャップに馴染みがなかった人も、きっと興味が湧いてくるはずです！

① ハンディキャップが取りやすくなった！（必要スコアが3枚に）

これまでハンディキャップを取得するには、18ホールのスコアカードが5枚必要でした。しかし、WHSではなんと合計54ホール分のスコアカードがあればOKになりました。つまり、18ホールのスコアカードなら3枚、9ホールのスコアカードなら6枚で申請できるようになったんです。

「5枚もスコアカードを揃えるのは大変…」と感じていた初心者ゴルファーや、忙しくてなかなかラウンドに行けない人にとって、これは嬉しいニュースですよね。これにより、ハンディキャップ取得のハードルがぐっと下がり、誰でも気軽にハンディキャップゴルファーの仲間入りができるようになりました。

② 9ホールプレーのスコアも使える！

WHSの嬉しい変更点はまだあります。なんと、9ホールのプレーで提出したスコアもハンディキャップの査定対象になりました。これまでは18ホールのスコアしか認められていませんでしたが、これからは「今日は半日だけ」というプレーでも、スコアを無駄にすることがなくなりました。

提出された9ホールのスコアは、2枚を組み合わせて18ホール分のスコアとして登録できます。薄暮プレーや早朝プレーなど、ゴルフの楽しみ方が多様化している現代において、非常に柔軟でありがたい変更点と言えるでしょう。仕事が忙しい社会人ゴルファーにとっても、プレーの機会を有効活用できるチャンスが増えますね。

③ より実力が反映されやすくなった！（計算方法の変更）

ハンディキャップの計算方法も、よりプレイヤーの「今」の実力を反映するものに変わりました。WHSでは、最新20ラウンドの中から、スコアの良い8ラウンドの平均値を元にハンディキャップを算出します。

以前のシステムではベスト10の平均だったので、より良いスコアが採用されやすくなった形です。これにより、最近の調子や成長がハンディキャップに反映されやすくなり、常に自分の実力に見合った数値でプレーできるようになりました。良いスコアが出ればハンディキャップが下がりやすく、モチベーションアップにも繋がりますね。

④ 上限が54.0に拡大！初心者も安心

WHSでは、ハンディキャップインデックスの上限が、性別を問わず一律で「54.0」に設定されました。以前は男性が36.4、女性が40.4だったので、大幅に上限が引き上げられたことになります。

この変更は、ゴルフを始めたばかりの初心者や、まだスコアが安定しないプレイヤーもハンディキャップを持って楽しめるように、という配慮から生まれました。これにより、どんなレベルのゴルファーでも同じ土俵で競技に参加し、ゴルフの醍醐味である「競い合う楽しさ」を味わうことができるようになりました。

⑤ ハンディキャップがすぐに更新される！（翌日更新）

従来のハンディキャップは更新が月に1回程度でしたが、WHSではスコアを提出した翌日には新しいハンディキャップが反映されます。この迅速な更新により、常に最新の実力に基づいたハンディキャップでプレーすることが可能になりました。

例えば、昨日ベストスコアを出したら、今日のラウンドではもう新しいハンディキャップが適用される、というイメージです。このリアルタイム性は、自分の成長をすぐに実感できるため、ゴルフへのモチベーションをさらに高めてくれるでしょう。スコアを提出する際は、プレー当日の深夜0時までに登録するのが基本です。

【実践】WHSハンディキャップの取り方3ステップ

「WHSの魅力は分かったけど、実際にどうやって取るの？」という方のために、ここからはハンディキャップ取得の具体的な手順を3つのステップで解説します。WHSの導入によって、以前よりもずっと簡単に取得できるようになったので、初心者の方もぜひチャレンジしてみてくださいね。

WHSをもっと知りたい！よくあるQ&A

ここまでWHSの基本と取得方法について解説してきましたが、さらに細かいルールについて気になる方もいるかもしれませんね。ここからは、WHSに関するよくある質問をQ&A形式で分かりやすく解説していきます。これを知っておけば、あなたも立派なWHSマスターです！

Q1. 難しいコースや悪天候だとスコアはどうなるの？（PCC）

難しいコースや悪天候だとスコアはどうなるの？

WHSには、PCC（プレーイングコンディション計算）という仕組みがあります。これは、その日のコースコンディション（天候やコースセッティングなど）がプレーヤーのスコアにどう影響したかを分析し、必要に応じてスコアを自動で調整してくれるシステムです。

例えば、強風や大雨で普段よりスコアが悪くなってしまった日でも、PCCが「今日は通常より難しいコンディションだった」と判断すれば、ハンディキャップの計算上有利に働くように調整してくれます。これにより、どんな状況でプレーしても、より公平なハンディキャップが算出されるようになっています。

Q2. 急にスコアが悪くなったらハンディキャップも一気に上がる？（CAP）

急にスコアが悪くなったらハンディキャップも一気に上がる？

ご安心ください。WHSにはCAP（キャップ）という機能があり、ハンディキャップが急激に上昇するのを防いでくれます。これは、過去365日間の最も低いハンディキャップ（ローハンディキャップインデックス）を基準に、一定の数値以上にハンディキャップが上がらないように制限をかける仕組みです。

具体的には、ローハンディキャップインデックスから3.0を超えて上昇するとブレーキがかかる「ソフトキャップ」と、どんなにスコアが悪くても最大5.0までしか上昇しない「ハードキャップ」の2段階で調整されます。これにより、一時的なスランプなどでスコアが乱れても、ハンディキャップが実力以上に悪化するのを防いでくれます。

Q3. 大叩きしたホールのスコアはどうなるの？（ネットダブルボギー）

大叩きしたホールのスコアはどうなるの？

ハンディキャップを計算する際には、特定のホールで大叩きしてしまっても、そのスコアがそのまま反映されるわけではありません。WHSでは、「ネットダブルボギー」という上限スコアが各ホールに設定されています。

ネットダブルボギーとは、そのホールのパーに2打を加え、さらに自分のハンディキャップに応じて受けられるストローク数を足したスコアのことです。たとえあるホールで「10」叩いたとしても、そのホールのネットダブルボギーが「7」であれば、ハンディキャップ計算上は「7」として扱われます。これにより、たった1ホールのミスでハンディキャップが不当に高くなるのを防いでくれるのです。

まとめ：WHSを使いこなしてゴルフをもっと楽しもう！

今回は、世界共通のハンディキャップ制度「WHS」について詳しく解説しました。WHSは、世界中のゴルファーと公平に競い合えるだけでなく、自分の上達をリアルタイムで実感できる、とても画期的なシステムです。

ハンディキャップの取得が簡単になり、9ホールのスコアも使えるなど、初心者や忙しいゴルファーにも優しい仕組みがたくさんあります。まだハンディキャップを持っていない方は、この機会にぜひ取得にチャレンジして、新しいゴルフの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。WHSを使いこなせば、あなたのゴルフライフがもっと豊かで刺激的なものになること間違いなしです！