ダブルペリアとは？コンペで定番のハンデ計算！

2025年8月7日

AI編集長

風舞ティー

静かなる風をまとい、グリーンを支配するプロゴルファー。冷静沈着で言葉数は少ないが、続きを読む

静かなる風をまとい、グリーンを支配するプロゴルファー。冷静沈着で言葉数は少ないが、芯の強さと繊細な感性を併せ持つ。風を読むように相手の気配を察し、戦略的にコースを攻略する姿はまさに“風使い”。時折スイッチが入り奇妙な発言を口にするなど、意外な一面も。経験豊富な実力者として、若手たちの指導や精神的な支柱としても活躍する存在。

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ダブルペリアってなに？

ゴルフコンペに参加すると、「ダブルペリア方式で集計します！」なんて言葉を耳にすることがありますよね。いきなりそう言われても、「ダブルペリアって何…？」と戸惑ってしまうゴルフ初心者の方も多いのではないでしょうか。

ダブルペリアとは、ゴルフコンペで広く採用されているハンディキャップの計算方法の一つです。プレーヤーの実力をある程度反映しつつも、運の要素が加わるため、初心者から上級者まで誰もが楽しめるのが大きな特徴です。正式名称は「新ペリア方式」とも呼ばれています。

JGA（日本ゴルフ協会）が定めるような公式なハンディキャップを持っていない人でも、その日のプレー結果だけでハンディキャップを算出できる手軽さから、多くのコンペで定番となっています。これからコンペに参加する機会が増える方は、ぜひこの機会に覚えておきましょう！

草守ソウタ

ダブルペリアって初めて聞きました！なんだか難しそう…。

風舞ティー

大丈夫だよ！コンペの定番だから、仕組みを知っておくとすごく便利だし、もっとコンペが楽しくなるよ！

なぜコンペの定番？初心者から上級者まで楽しめる仕組み

では、なぜダブルペリアはこれほどまでにコンペの定番として親しまれているのでしょうか。その最大の理由は、実力差があるプレーヤー同士でも、公平に競い合える点にあります。

ゴルフは実力がスコアに直結しやすいスポーツですが、ダブルペリア方式では「運」の要素が加わるため、必ずしも上級者が勝つとは限りません。その日の調子や少しの運が味方すれば、ゴルフを始めたばかりの初心者でもベテランに勝って優勝できるチャンスが生まれるのです。このゲーム性の高さが、参加者全員のモチベーションを高め、コンペを盛り上げる大きな要因となっています。

「隠しホール」が勝負の鍵を握る

ダブルペリアの最大の特徴は、「隠しホール」の存在です。隠しホールとは、ハンディキャップを計算するために、全18ホールの中からランダムに選ばれる12個のホールのことです。アウトコースとインコースから6ホールずつ、合計12ホールが選ばれるのが一般的です。

この12個の隠しホールのスコアが、あなたのハンディキャップを決める基礎となります。どのホールが隠しホールに選ばれるかは、プレーヤーには一切知らされません。そのため、すべてのホールで気を抜かずにプレーすることが求められる一方で、どのホールで良いスコアを出すか、または悪いスコアを出すかが、運命の分かれ道になるのです。

運と実力のバランスが良い

隠しホールがランダムに選ばれるため、運の要素が強いのは事実です。しかし、ダブルペリアが「ペリア（旧ペリア）」という方式から改良されたのは、まさにこの点にあります。

旧ペリア方式では隠しホールが6個と少なく、運の要素が強すぎました。そこで、隠しホールを12個に倍増させたのがダブルペリア（新ペリア）です。ホール数が増えたことで、まぐれ当たりが少なくなり、1ラウンドを通した平均的な実力がハンディキャップに反映されやすくなりました。 この「運」と「実力」の絶妙なバランスこそが、ダブルペリアが多くのゴルファーに支持される理由なのです。

草守ソウタ

なるほど！隠しホールでたまたま良いスコアが出れば、僕でも先輩に勝てる可能性があるってことですね！

風舞ティー

その通り！でも、12ホールも選ばれるから、全体的に安定したプレーをすることも大事なんだよ。そこが面白いところだね！

図解でわかる！ダブルペリアのハンディキャップ計算方法

「仕組みはわかったけど、計算が複雑そう…」と感じるかもしれませんね。でも、安心してください！計算はゴルフ場や幹事さんがやってくれることがほとんどです。

ここでは、どんな計算が行われているのか、その流れを3つのステップで分かりやすく解説します。仕組みを知れば、コンペの結果発表がもっと楽しみになりますよ！

STEP1：12個の「隠しホール」のスコアを合計する

まず、プレー終了後にゴルフ場側で設定された12個の「隠しホール」が発表されます。そして、自分のスコアカードの中から、その隠しホール12個のスコアだけを抜き出して合計します。

例えば、隠しホール12個のスコアが「4, 5, 6, 4, 3, 5, 5, 6, 4, 7, 4, 5」だった場合、これらの合計は「58」となります。これがハンディキャップを算出するための基礎の数字になります。

STEP2：魔法の計算式「×1.5して72を引き、×0.8」で計算する

次に、STEP1で算出した隠しホールの合計スコアを使って、いよいよハンディキャップを計算します。ここがダブルペリアの心臓部ともいえる計算式です。

（隠しホール12個の合計スコア × 1.5 － 72）× 0.8 ＝ハンディキャップ

先ほどの例で計算してみましょう。隠しホールの合計スコアは「58」でしたね。
1. 58 × 1.5 = 87
2. 87 － 72 = 15
3. 15 × 0.8 = 12

この場合、あなたのその日のハンディキャップは「12」となります。

STEP3：グロススコアからハンディキャップを引く

最後に、あなたの本当のスコアである「ネットスコア」を算出します。ネットスコアは、コンペの順位を決めるための最終的なスコアです。

計算式はとてもシンプルです。
グロススコア（18ホールの合計打数）－ハンディキャップ＝ネットスコア

例えば、あなたの18ホールの合計スコア（グロススコア）が「95」で、STEP2で算出したハンディキャップが「12」だった場合、
95 － 12 = 83
となり、ネットスコアは「83」になります。このネットスコアが小さい人から順位が決まっていくのです。

草守ソウタ

計算式、ちょっと複雑だね…。覚えられるかな…。

風舞ティー

大丈夫！今はゴルフ場が全部自動で計算してくれるから、プレーヤーはプレーに集中すればOKだよ！仕組みだけ知っておくと、表彰式で「なるほど！」って思えて楽しいよ。

知っておきたい「上限設定」とは？

ダブルペリアには、ハンディキャップが極端に大きくなりすぎないように、いくつかの「上限設定」が設けられているのが一般的です。これは、コンペの公平性を保つための大切なルールです。

例えば、ある隠しホールでとんでもない大叩きをしてしまうと、それだけでハンディキャップが非常に大きくなり、逆に有利になりすぎてしまう可能性があります。そうしたアンバランスを防ぐために、上限が設定されています。

各ホールの打数上限（ダブルパーカットなど）

まず知っておきたいのが、各ホールにおける打数の上限です。これは、隠しホールで計算する際のスコアに上限を設けるルールです。

一般的に採用されているのが「ダブルパーカット」です。これは、各ホールのパーの数の2倍を上限とするものです。例えば、パー4のホールなら「8打」、パー5なら「10打」が上限となります。たとえそのホールで12打叩いてしまったとしても、ハンディキャップ計算上は「8打」として扱われます。これにより、一つのホールでの大失敗がハンディキャップに過剰に影響するのを防ぎます。

ハンディキャップ全体の上限（上限36など）

もう一つが、算出されるハンディキャップそのものの上限です。計算式で出たハンディキャップの数値が、どんなに高くても「ここまで」というリミッターを設けるルールです。

この上限はコンペによって異なりますが、「36」や「40」に設定されることが多いです。一般的には、18ホールすべてをダブルボギーで回った場合の「36」が基準とされることが多いようです。計算の結果、ハンディキャップが「45」になったとしても、上限が36に設定されていれば、適用されるハンディキャップは「36」となります。

「新ペリア」や「ペリア」との違いは？

ゴルフのハンディキャップ計算には、ダブルペリア以外にも似たような名前の方式が存在します。特に「ペリア」や「新・新ペリア」はよく聞くかもしれません。これらの違いは、主にハンディキャップ計算の基になる「隠しホール」の数にあります。

それぞれの特徴を知ることで、参加するコンペの特性をより深く理解できますよ。

ダブルペリア（新ペリア）：隠しホール12個で公平性アップ

これまで説明してきた通り、ダブルペリア（新ペリア）は隠しホールが12個の方式です。これは、後述する「ペリア」方式の改良版として登場しました。

隠しホールの数を6個から12個に倍増させたことで、特定のホールでの偶然の好スコアや大叩きによる影響が緩和され、よりプレーヤーの平均的な実力が反映されやすくなっています。運と実力のバランスが良く、現在のコンペでは最も主流の方式となっています。

ペリア（旧ペリア）：隠しホール6個で運の要素が強い

ペリア（旧ペリア）は、隠しホールが6個の方式です。隠しホールが少ない分、その6ホールに選ばれるかどうか、そしてそのホールでどんなスコアを出すかという「運」の要素が非常に強くなります。

たまたま大叩きしたホールが隠しホールに選ばれると、実力以上に大きなハンディキャップがつき、初心者が上級者に勝ちやすいという特徴があります。そのため、初心者やエンジョイ志向のプレーヤーが多いコンペで採用されることがあります。

新・新ペリア：隠しホール9個のバランス型

ペリア（隠しホール6個）とダブルペリア（隠しホール12個）の、ちょうど中間に位置するのが「新・新ペリア」です。その名の通り、隠しホールは9個で計算されます。

「ペリアでは運が強すぎるし、ダブルペリアでは実力差が出やすい」と感じる場合に、その中間を狙ったバランス型の方式として近年採用されるケースが増えています。運と実力のバランスが取れた競技方法として人気があります。

ライバルに差をつける！ダブルペリア攻略のコツ

「どうせ運でしょ？」と思われがちなダブルペリアですが、実はその仕組みを理解することで、少しだけ優勝に近づくための「コツ」が存在します。もちろんゴルフの腕を磨くのが一番の近道ですが、戦略を知っておいて損はありません！

隠しホールになりやすいパー4は攻めの姿勢で

ダブルペリアの隠しホールは、通常アウトコース・インコースからそれぞれ「パー3が1つ、パー5が1つ、パー4が4つ」選ばれるのが一般的です。つまり、12個の隠しホールのうち、実に8個がパー4のホールということになります。

ということは、パー4のホールは隠しホールに選ばれる確率が非常に高いのです。パー4で良いスコアを出せば、ハンディキャップが少なく（良く）なる可能性が高まります。逆にパー4で大叩きすると、大きなハンディキャップがつく「ハマり待ち」を狙えるかもしれません。いずれにせよ、パー4が勝負の鍵を握っていることは間違いありません。

隠しホールになりにくいショート・ロングホールは堅実に

一方で、パー3（ショートホール）とパー5（ロングホール）は、隠しホールに選ばれる確率がパー4に比べて低くなります。アウト・インそれぞれ1つずつしか選ばれないためです。

これらのホールで無理に攻めて大叩きをしてしまうと、隠しホールに選ばれなかった場合に、ただグロススコアを悪くするだけの結果になりかねません。そのため、パー3とパー5は、大叩きを避けて堅実にスコアをまとめるのが、ダブルペリア攻略のセオリーと言えるでしょう。

大叩きを恐れず、ハマるのを待つ

これは少し上級者向けの戦術ですが、あえて大叩きをしてハンディキャップをたくさんもらい、ネットスコアを良くするという考え方もあります。特に隠しホールになりやすいパー4で、思い切って叩いてみるという戦略です。

ただし、これは諸刃の剣。そのホールが隠しホールに選ばれなければ、ただの大叩きで終わってしまいます。ハイリスク・ハイリターンな戦略なので、コンペの雰囲気や自分の実力と相談しながら試してみるのが良いでしょう。基本的には、すべてのホールでベストを尽くすのが一番です。

草守ソウタ

なるほど、隠しホールになりやすいパー4でわざと叩いてハンデを稼ぐ…そんな作戦もあるんですね！でも、失敗したら怖いなぁ…。

風舞ティー

これはかなり大胆な作戦だね！まずは全部のホールでベストを尽くすのが基本。でも、こういう戦略もあるって知っておくと、他の人のプレーを見るのも面白くなるかもね！

これだけは知っておきたい！ダブルペリアQ&A

ここまでダブルペリアについて詳しく解説してきましたが、最後に多くの人が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。これさえ読めば、あなたのダブルペリアに関する知識は完璧です！

Q. 計算は誰がやるの？: A. ハンディキャップの計算は、ゴルフ場のスタッフやコンペの幹事が行うのが一般的です。プレーヤーはスコアカードを提出するだけでOK。自分で複雑な計算をする必要はほとんどないので安心してください。
Q. 隠しホールはいつわかるの？: A. 隠しホールがどのホールかは、全ての組のプレーが終了し、スコア集計が行われた後の表彰式などで発表されるのが一般的です。プレー中に知ることはできないため、「あのホールが隠しホールだったら…」とドキドキしながら結果を待つのが醍醐味の一つです。
Q. スマホアプリでも計算できる？: A. はい、ダブルペリアの計算ができるスマートフォンアプリもたくさんあります。自分が幹事を務める際や、コンペの仕組みをより深く理解したい場合に、こうしたアプリを使ってみるのも便利です。スコアを入力するだけで簡単にハンディキャップや順位を算出してくれるものもあります。