クワドラプルボギーとは？ゴルフの大叩きを解説！

クワドラプルボギーってなに？

ゴルフをプレーしていると、たまに耳にする「クワドラプルボギー」。なんだかすごい名前ですが、実はゴルファーなら誰でも叩いてしまう可能性があるスコアなんです。

簡単に言うと、1つのホールで、規定打数（パー）よりも4打多く打ってしまうことを指します。 たとえば、パー4のホールなら8打、パー5のホールなら9打叩いてしまうと、クワドラプルボギーになってしまいます。

パーより4打多いスコアのこと

クワドラプルボギーは、そのホールの「パー」の数に対してプラス4打のスコアのことです。 各ホールのパーごとに見てみると、以下のようになります。

• パー3のホール： 7打でホールアウトした場合
• パー4のホール： 8打でホールアウトした場合
• パー5のホール： 9打でホールアウトした場合

ゴルフでは、規定打数より多く打つことを「オーバーパー」と呼びますが、クワドラプルボギーはかなり大きなオーバーパーの一つと言えるでしょう。

由来は「4倍」を意味する「クワドラプル」

「クワドラプルボギー」という少し長い名前は、英語の「Quadruple Bogey」から来ています。

「Quadruple（クワドラプル）」は、ラテン語で「4倍」や「4重」を意味する言葉です。 これに、パーより1打多いスコアを意味する「ボギー」が組み合わさってできています。つまり、「ボギー（+1）の4倍」という意味合いで「+4」のスコアを表しているんですね。

他のゴルフスコアとの関係は？スコア用語一覧

ゴルフには、クワドラプルボギー以外にもたくさんのスコア用語があります。基準となる「パー」から、どれだけ打数が多かったか、あるいは少なかったかで呼び方が変わります。 ここで主なスコア用語を一覧で確認しておきましょう。

スコア	名称	意味
-3	アルバトロス	パーより3打少ない
-2	イーグル	パーより2打少ない
-1	バーディー	パーより1打少ない
0	パー	規定打数
+1	ボギー	パーより1打多い
+2	ダブルボギー	パーより2打多い
+3	トリプルボギー	パーより3打多い
+4	クワドラプルボギー	パーより4打多い

このように見てみると、クワドラプルボギーが他のスコアと比べてどの位置にあるのかが分かりやすいですね。

アマチュアゴルファー必見！クワドラプルボギーを叩きやすい状況あるある

クワドラプルボギーは、一つの大きなミスから生まれるというよりは、いくつかのミスが重なってしまうことで起こりやすいです。特にアマチュアゴルファーが陥りがちな、大叩きの原因となる状況を見ていきましょう。

OBやペナルティが続いてしまった

大叩きの最も一般的な原因の一つが、OB（アウトオブバウンズ）やペナルティエリア（池など）にボールを入れてしまうことです。 OBをすると1打罰が科され、基本的には元の場所から打ち直すことになります。

例えば、ティーショットがOBになると、次は3打目として同じ場所から打ち直します。 この打ち直しでもまたOBが出てしまうと、次は5打目…。このようにペナルティが続いてしまうと、あっという間にスコアが増えてしまい、クワドラプルボギーにつながってしまいます。

バンカーから一発で出せない

アマチュアゴルファーにとって「バンカー地獄」も大叩きの原因です。 バンカーショットは特殊な技術が必要で、一度入るとなかなか一回で脱出できないことも少なくありません。

出そうとして何度も失敗したり、やっと出たと思ったらグリーンをオーバーして反対側のバンカーに入れてしまったり…。 こうした状況に陥ると、気づけば打数がどんどん増えてしまい、クワドラプルボギーを叩いてしまうのです。

アプローチやパターで大叩き

ようやくグリーン周りまでボールを運んでも、油断は禁物です。グリーンに乗せるためのアプローチショットでザックリやトップのミスを連発してしまうと、スコアを大きく崩す原因になります。

また、グリーンに乗ってからも安心はできません。長い距離のパットが残ってしまったり、読みを間違えたりして3パット、4パットと繰り返してしまうことも、大叩きにつながる典型的なパターンです。

プロでも叩く？松山英樹選手の有名な例

「クワドラプルボギーなんて、プロは叩かないでしょ？」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。世界のトッププロでさえ、叩いてしまうことがあるんです。

有名な例として、松山英樹選手が2022年の「3Mオープン」で経験したケースがあります。 パー5のホールで、池に3回もボールを入れてしまい、スコアはなんと「9」。これはパーに対して+4打なので、クワドラプルボギーにあたります。

この例からも分かるように、ゴルフは自然との戦いでもあり、ほんの少しのミスが重なることで、トッププロでさえ大叩きしてしまうことがある、非常に奥が深いスポーツなのです。

もし叩いてしまったら？スコアカードの書き方と気持ちの切り替え方

もしクワドラプルボギーを叩いてしまっても、大丈夫。大切なのは、その後の対応です。スコアカードの正しい書き方と、次のホールに引きずらないための気持ちの切り替え方を知っておきましょう。

スコアカードには打数をそのまま書けばOK

ゴルフのスコアカードには、各ホールでの総打数を記入するのが基本です。 たとえば、パー4のホールでクワドラプルボギーとなる8打を叩いた場合、スコアカードのそのホールの欄には「8」とそのまま記入します。

「+4」のようにパーからの差を記入する方法もありますが、正式なスコアカードでは総打数を書くのが一般的です。 各ホールが終わるごとに、自分と同伴者のスコアを忘れずに記入しましょう。

大叩きは忘れて次のホールへ！メンタルリセット術

大叩きをしてしまうと、どうしても気持ちが落ち込んでしまいがちです。しかし、その気持ちを引きずってしまうと、次のホールでもミスを連発してしまう悪循環に陥りかねません。

大切なのは、終わったホールのことはすぐに忘れて、気持ちをリセットすることです。 プロゴルファーも、ミスをした後には意識的に気持ちを切り替えています。 例えば、「次の3ホールで目標スコアを立て直す」と新たな目標を設定したり、グローブを締め直すなど自分なりのルーティンで気持ちを切り替えるのも良い方法です。

ちなみに…クワドラプルボギーより悪いスコアもある？

「パーより4打多いのがクワドラプルボギーなら、それ以上はなんて言うの？」と気になった方もいるかもしれませんね。

実は、さらに悪いスコアにも名前がついています。

• +5： クインテュープルボギー (Quintuple Bogey)
• +6： セクスタプルボギー (Sextuple Bogey)

このように続いていきますが、一般的にはトリプルボギーやクワドラプルボギーより多く叩いた場合は、スコアの名称で呼ぶことは少なく、「+5」や「9打」「10打」のように数字で表現することがほとんどです。

まとめ：クワドラプルボギーを恐れずゴルフを楽しもう！

今回は、ゴルフのスコア「クワドラプルボギー」について解説しました。パーより4打多いスコアで、アマチュアゴルファーなら誰でも経験する可能性がある大叩きです。

OBが続いたり、バンカーから出なかったり、アプローチでミスをしたりと原因は様々ですが、大切なのは叩いてしまった後に引きずらないことです。プロでさえ叩くことがあるのですから、一つのホールの結果に一喜一憂せず、気持ちを切り替えて次のホールに向かうことがスコアアップの鍵になります。

大叩きを恐れずに、目の前の一打に集中してゴルフを楽しんでいきましょう！