はじめに:クワドラプルボギーとは?もう大叩きは怖くない!
ゴルフを楽しんでいると、時々「クワドラプルボギー」という聞き慣れない言葉を耳にすることがあるかもしれません。「なんだか難しそう…」「大叩きしちゃったのかな?」と不安に思う初心者の方も多いのではないでしょうか。
でも、安心してください!この記事を読めば、クワドラプルボギーが一体何なのか、その原因から具体的な対策まで、すべてをスッキリ理解できます。もう大叩きを恐れる必要はありません。正しい知識を身につけて、次のラウンドに活かしましょう!

クワドラプルボギー、言葉はちょっと長いけど、意味はシンプルだから大丈夫!この記事で一緒に学んでいこうね!
【ゴルフ用語の基本】クワドラプルボギーの意味を正確に理解しよう
まずは、ゴルフのスコア用語の基本として「クワドラプルボギー」が何を意味するのか、正確に理解することから始めましょう。言葉の意味を知るだけで、スコアカードを見るのがもっと楽しくなりますよ。
パーより4打多いスコアのこと
クワドラプルボギーとは、非常にシンプルに言うと、各ホールに定められた規定打数(パー)よりも4打多いスコアのことです。 「+4(プラスフォー)」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
例えば、パー4のホールであれば、4打でカップインするのが「パー」ですが、それよりも4打多い「8打」でホールアウトした場合、それがクワドラプルボギーとなります。 大叩きの代名詞のように聞こえますが、誰にでも起こりうるスコアの一つです。



なるほど、「パーに対してプラス4打」ってことか!シンプルだね!



その通り!まずはこの基本をしっかり押さえておこう!
具体的な打数は?パー3・パー4・パー5の場合
では、具体的に各ホールで何打叩くとクワドラプルボギーになるのでしょうか。代表的なパー3、パー4、パー5のホールで見てみましょう。
ホールの種類 | 規定打数(パー) | クワドラプルボギーの打数 |
---|---|---|
ショートホール | パー3 | 7打 |
ミドルホール | パー4 | 8打 |
ロングホール | パー5 | 9打 |
このように、そのホールのパーの数に「4」を足した打数がクワドラプルボギーになります。 自分のスコアがどうだったか、スコアカードを見返すときに確認してみてください。
語源は「4倍」を意味する「Quadruple」
「クワドラプルボギー」という少し変わった響きは、英語の「Quadruple(クワドラプル)」に由来しています。 この単語は「4倍の」や「4つの部分からなる」といった意味を持っています。
ゴルフのスコアでは、パーより1打多い「ボギー」、2打多い「ダブルボギー」、3打多い「トリプルボギー」と、数字が増えるごとに名前が変わっていきます。 その流れで、4打多いスコアに「4倍」を意味する「Quadruple」が付けられた、と考えると覚えやすいですね。



ラテン語の「4」が由来になっているんだって!ちょっとした豆知識だね!
【スコア一覧表】他のゴルフスコア用語との関係
クワドラプルボギーの位置づけをより深く理解するために、他のスコア用語との関係性も見ていきましょう。ゴルフには様々なスコアの呼び方があり、それを知ることで自分のプレーレベルを客観的に把握できます。
ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーとの違い
パーを基準に、打数が1打増えるごとに呼び方が変わっていきます。ボギーからクワドラプルボギーまでの関係は以下の表の通りです。
スコアの名称 | パーに対する打数 | 意味 |
---|---|---|
ボギー | +1 | パーより1打多い |
ダブルボギー | +2 | パーより2打多い |
トリプルボギー | +3 | パーより3打多い |
クワドラプルボギー | +4 | パーより4打多い |
このように、数字の接頭語(ダブル、トリプル、クワドラプル)がスコアの大きさを表しています。まずはボギーやダブルボギーで収めることを目指し、徐々にパーを狙っていくのが上達への近道です。



なるほど、ボギーから順番に名前が長くなっていくんだな。分かりやすい!
クワドラプルボギーより悪いスコアの呼び方は?(+5以上)
では、クワドラプルボギー(+4)よりもさらに悪いスコアには、決まった呼び方があるのでしょうか?実は、+5以上にも専門的な呼び方が存在します。
- +5:クインテュープルボギー (Quintuple Bogey)
- +6:セクスタプルボギー (Sextuple Bogey)
しかし、これらの用語は日常的なラウンドで使われることはほとんどありません。 一般的には、スコアカードに書くときも会話をするときも、シンプルに「+5(プラス5)」や「+6(プラス6)」、あるいはそのホールの合計打数である「9打」「10打」のように数字で表現することがほとんどです。
プロでも叩く!松山英樹選手を襲ったクワドラプルボギーの例
「クワドラプルボギーなんて、初心者の自分が叩くものだ…」なんて落ち込む必要は全くありません。実は、世界のトップで戦うプロゴルファーでさえ、このスコアを叩いてしまうことがあるのです。
例えば、日本のエースである松山英樹選手も、2022年のPGAツアー「3Mオープン」でクワドラプルボギーを記録したことがあります。 パー5のホールで、池に3回も入れてしまい、合計9打を叩いてクワドラプルボギーとなりました。これによりスコアを大きく崩してしまいました。 このように、どんなに優れた選手でも、一つのミスや不運が重なれば大叩きにつながるのがゴルフの怖さであり、面白さでもあります。
プロでも起こりうることなのだから、アマチュアゴルファーがクワドラプルボギーを叩いてしまっても、過度に落ち込む必要はありません。大切なのは、その経験を次に活かすことです。



あの松山選手でもやっちゃうんだから、私たちが叩いても気にしすぎなくて大丈夫!ゴルフはミスのスポーツって言うしね!
アマチュアゴルファーがクワドラプルボギーを叩く3大原因と対策
クワドラプルボギーは誰にでも起こりうるとはいえ、できることなら避けたいものです。ここでは、アマチュアゴルファーが「+4」の大叩きをしてしまう主な原因を3つ挙げ、それぞれの対策を分かりやすく解説します。
原因①:OB・ペナルティエリアの連発
大叩きの最大の原因は、なんといってもOB(アウトオブバウンズ)やペナルティエリア(池やクリークなど)にボールを入れてしまうことの繰り返しです。 ティーショットでOBを打ち、その打ち直しもまたOB…となると、それだけで4打を費やしてしまい、あっという間にクワドラプルボギーが見えてきます。
【対策】
- 無理をしないクラブ選択:OBのリスクが高いホールでは、ドライバーにこだわらず、フェアウェイウッドやユーティリティなど、自分が自信を持って打てるクラブを選択しましょう。
- 安全なルートを狙う:ホールの幅が狭い、片側がすぐOBになっているなどの場合は、フェアウェイセンターではなく、より安全な広いエリアを狙うコースマネジメントが重要です。



ついドライバーで一発飛ばしたくなるんだよな…。でも、それがOBになったら元も子もないのか…。



そうそう!まずは「フェアウェイにボールを置くこと」を最優先に考えてみよう。それがスコアをまとめる一番の近道だよ!
原因②:グリーン周りでのアプローチミス
せっかくグリーン近くまでボールを運んでも、そこからのアプローチでミスを連発してしまうのも大叩きの原因です。ボールの頭を叩く「トップ」や、手前の地面を叩く「ザックリ(チャックリ)」を繰り返し、グリーンを行ったり来たりしてしまうと、打数はどんどん増えていきます。
【対策】
- 転がしを第一選択に:グリーンエッジからピンまで距離がある場合、無理にウェッジで上げようとせず、パターやランニングアプローチで転がす選択肢を持ちましょう。大きなミスになりにくいです。
- 振り幅を小さく、体で打つ:手先だけで打とうとするとミスが出やすくなります。 アドレスから左足に体重を乗せ、体の回転で打つことを意識すると、スイングが安定しやすくなります。
原因③:パット数が止まらない(3パット・4パット)
グリーンに乗ってからも油断は禁物です。3パットや4パットが続けば、それだけでスコアを2打も3打も損してしまいます。特に、ファーストパットで距離感が合わず、カップから大きく離れた場所に打ってしまうことが、パット数を増やす最大の原因です。
【対策】
- ファーストパットは「寄せる」意識で:長い距離のパットは、無理に入れようとせず、カップを中心とした半径1mの円の中に寄せることを目標にしましょう。 これだけで、次のパットが楽になり、3パットを大幅に減らせます。
- 距離感の練習を徹底する:練習グリーンでは、短い距離だけでなく、5m、10m、15mといった様々な距離を打つ練習をしましょう。自分の振り幅でどれくらいの距離が転がるのかを把握することが重要です。



パターって本当に難しい…。長い距離だと全然寄らないし、短いのも外しちゃう…。
大叩きした後が肝心!スコアカードの書き方とメンタルの保ち方
クワドラプルボギーを叩いてしまった時、大切なのはその後の行動です。スコアを正しく記録し、気持ちを切り替えることが、次のホールでの成功、そしてゴルフの上達につながります。
スコアカードにはどう書く?パット数の記録が上達の鍵
スコアカードには、そのホールの合計打数を記入します。 例えば、パー4でクワドラプルボギーだった場合は「8」と書きます。ここで一手間加えて、パット数も一緒に記録しておくことを強くおすすめします。
スコアを書く欄の隅や、点線で区切られたスペースに、例えば「8 (3)」のように()書きでパット数をメモしておきましょう。 こうすることで、ラウンド後に「どのホールで、なぜ叩いたのか」を具体的に振り返ることができます。「ショットは良かったけどパットで崩れた」のか、「ショットもアプローチも悪かった」のかが明確になり、自分の課題が見えてきます。



パット数を書いておくと、自分の弱点が「ショット」なのか「パット」なのかが一目瞭然になるから、次の練習にすごく活かせるよ!
次のホールに引きずらない!気持ちを切り替えるメンタル術
大叩きしたホールでのミスを、次のホールまで引きずってしまうのは最悪のパターンです。 「取り返そう」と力んでしまい、さらにミスを重ねる…という悪循環に陥りがちです。大切なのは、終わったホールのことは忘れて、気持ちをリセットすることです。
【気持ちを切り替える具体的な方法】
- 深呼吸をする:カートに乗って移動する間に、ゆっくりと深呼吸をしてリラックスしましょう。
- 次のホールの目標を立てる:「次のホールはボギーで上がろう」「ティーショットをフェアウェイに置こう」など、目の前の新しい目標に集中します。
- 仲間と話す:ゴルフとは関係ない雑談で気分転換するのも効果的です。



一度大叩きすると、本当に落ち込んじゃうんだよな…。どうしたらいいんだろう…。



大丈夫!終わったことは仕方ないよ!「次のホールでバーディー取ればチャラ!」くらいの気持ちで、前を向いていこう!
まとめ:クワドラプルボギーを正しく理解し、次のラウンドに活かそう!
今回は、ゴルフの「クワドラプルボギー」について、その意味から原因、対策、そしてメンタルの保ち方まで詳しく解説しました。
クワドラプルボギーは、パーよりも4打多いスコアのことで、プロゴルファーでさえ叩いてしまうことがある、誰にでも起こりうるスコアです。OBの連発やアプローチミス、3パットなどが主な原因ですが、それぞれにしっかりとした対策があります。
大切なのは、大叩きを恐れすぎず、もし叩いてしまっても引きずらないことです。この記事で学んだ知識を活かして、ぜひ次のラウンドではスコアアップを目指してください。ゴルフはミスと向き合いながら上達していくスポーツです。楽しみながら、一歩ずつ進んでいきましょう!