はじめに:スコアメイクの鍵「アップ・アンド・ダウン」をマスターしよう!
ゴルフのスコアを良くしたい!そう願うすべてのゴルファーにとって、避けては通れないのがグリーン周りの攻防です。ドライバーでナイスショットをしても、アイアンでグリーンを捉えきれなかった時、そこからいかに少ない打数でカップインできるかが、スコアを大きく左右します。
そこで重要になるのが、今回ご紹介する「アップ・アンド・ダウン」というテクニック。これをマスターすれば、ピンチをチャンスに変え、安定して良いスコアを出すことができるようになります。初心者から上級者まで、スコアアップを目指すなら必見のテーマですよ!

アップ・アンド・ダウン…?なんだか難しそうな言葉だなあ。



大丈夫!基本からしっかり解説するからね。これができるようになると、ゴルフがもっと楽しくなるし、スコアもぐっと縮まるよ!
アップ・アンド・ダウンの基本を知ろう
まずは「アップ・アンド・ダウン」が一体何なのか、その基本的な意味から理解していきましょう。言葉のニュアンスや、なぜこの技術がスコアメイクに欠かせないのかを知ることで、練習のモチベーションもアップするはずです。
「アップ・アンド・ダウン」とは?意味を分かりやすく解説
「アップ・アンド・ダウン」とは、グリーンを外してしまった(パーオンできなかった)状況から、2打でホールアウトすることを指すゴルフ用語です。
具体的には、まずアプローチショットでボールをグリーンに「アップ(Up)」させ、次にパターでボールをカップに「ダウン(Down)」させる、という流れです。 つまり、グリーン周りからのアプローチとパッティングを、それぞれ1打ずつで成功させる高度な技術なんです。
「寄せワン」との違いは?知っておきたい言葉のニュアンス
「アップ・アンド・ダウン」と非常によく似た言葉に「寄せワン」があります。これは「(ボールをピンに)寄せて、1パットで入れる」の略で、意味はアップ・アンド・ダウンとほとんど同じです。
日本では「寄せワン」という言葉が一般的に使われていますが、「アップ・アンド・ダウン」は英語圏でも通じる正式なゴルフ用語です。 どちらも同じ状況を指す言葉だと覚えておけば、ゴルファー同士の会話で戸惑うこともないでしょう。



なるほど、寄せワンと同じ意味なんだ!先輩がラウンド中に使ってたな。
なぜ重要?プロの成功率「スクランブル率」から見る大切さ
アップ・アンド・ダウンの重要性は、プロゴルファーのデータを見ると一目瞭然です。ゴルフのスタッツ(統計データ)には「スクランブル率」というものがあります。
これは、パーオンを逃したホールで、パーかそれより良いスコアで終える確率を示す数値です。 つまり、スクランブル率が高い選手は、グリーンを外しても粘り強くスコアをまとめる力がある「アプローチとパットの名手」だと言えます。 トッププロの中には、年間を通して65%を超える選手もおり、これが安定した強さの秘訣なのです。



トッププロは、グリーンを外しても半分以上はパーセーブしてるんだよ。すごいよね!
実践!アップ・アンド・ダウンを成功させる3つのコツ
アップ・アンド・ダウンの重要性がわかったところで、いよいよ実践編です。成功率を上げるためには、大きく分けて3つのコツがあります。状況判断からアプローチ、そして最後のパッティングまで、一つずつポイントを押さえていきましょう。
コツ1:状況判断とクラブ選びが成功の分かれ道
アプローチショットを打つ前に、まずやるべきことは的確な状況判断です。ボールがどんな状態(ライ)にあるのか、ピンまでの距離はどれくらいか、グリーンの傾斜はどうなっているのかなどを冷静に観察します。
その上で、「転がして寄せる」のか「上げて寄せる」のか、攻め方のイメージを固めましょう。例えば、グリーンの手前に障害物がなく、平坦な花道からであれば、パターやピッチングウェッジで転がすのが最も安全で確実です。 逆に、バンカーや深いラフを越えなければならない場合は、サンドウェッジでボールを高く上げる必要があります。 この最初の判断とクラブ選びが、成功の確率を大きく左右します。



まずはボールをよく見て、どこに落として、どうやって寄せるかイメージするのが大事だよ!
コツ2:状況別アプローチの打ち方(花道・ラフ・バンカー越え)
状況判断ができたら、次はいよいよショットです。ここでは代表的な3つの状況別に、打ち方の基本をご紹介します。
- 花道からのアプローチ
グリーン手前の芝が刈り込まれたエリア「花道」からは、転がしが基本です。 パターが使えるならそれが一番ミスが少ない選択。パターが難しい場合でも、ピッチングウェッジやアプローチウェッジを使い、パターのようにストロークすることで、距離感を合わせやすくなります。 - ラフからのアプローチ
ボールがラフにある場合は、まずボールの沈み具合を確認しましょう。 芝に浮いている場合は比較的打ちやすいですが、沈んでいる場合は芝の抵抗が大きくなるため、クラブを少し鋭角に入れて脱出を優先します。 芝がフェースとボールの間に入るためスピンがかかりにくく、思ったより転がってしまうことも計算に入れておく必要があります。 - バンカー越えのアプローチ
バンカーを越えるには、ボールを高く上げる必要があります。サンドウェッジを使い、フェースを開いて構えるのが基本です。 スタンスも少しオープンにすると、クラブが振りやすくなります。 「バンカーに入れたくない」という恐怖心からスイングが緩みがちですが、思い切って振り抜くことが成功の秘訣です。



うわー、状況によって全然打ち方が違うんだ…。覚えるのが大変そう!



最初は難しく感じるよね。まずは一番ミスの少ない「花道からの転がし」を完璧にマスターするのがおすすめだよ!
コツ3:1パットで決めるためのパッティング術
せっかくアプローチでピンそばに寄せても、最後の1パットを外してしまってはアップ・アンド・ダウンは達成できません。むしろ、精神的なダメージは大きいですよね。
アップ・アンド・ダウンを完成させるには、1〜2m程度のショートパットを確実に決める技術が不可欠です。普段からパターマットなどで、まっすぐ打つ練習を繰り返しましょう。ボールを打つ前に、カップまでのラインをしっかり読み、距離感に合わせた素振りをしておくことも、成功率を高めるための重要なルーティンです。



せっかく寄せてもパットを外すと本当に悔しい…。ショートパットの練習、もっとやらないと!
脱・初心者!上達への最短ルート練習法
アップ・アンド・ダウンは、一朝一夕で身につく技術ではありません。しかし、正しい方法で練習を続ければ、必ず上達します。ここでは、自宅でできる簡単な練習法と、練習場で効果を倍増させるためのポイントをご紹介します。
自宅でできる!アプローチの距離感を養う練習
アプローチで最も大切な「距離感」は、自宅でも十分に養うことができます。必要なのは、パターマット(なければ絨毯でもOK)と、目標物になるカゴやクッションだけです。
まずは、ボールを目標に向かって転がしてみましょう。このとき、振り幅を「時計の針」でイメージするのがおすすめです。「8時から4時」の振り幅、「9時から3時」の振り幅など、自分の基準を作ることで、どれくらいの強さで打てばどれだけ転がるのか、体で覚えることができます。 音が気になる場合は、スポンジ製の練習ボールを使うと安心ですよ。



私は好きなK-POPを聴きながら、リズムに合わせて振り幅を確認してるよ!楽しく続けるのが一番!
練習場で効果倍増!意識したい3つのポイント
練習場では、ただ漠然とボールを打つのではなく、3つのポイントを意識するだけで効果が大きく変わってきます。
- 具体的な目標を決める
練習場のグリーンにあるカゴや旗など、「あそこに落とす」「あのピンに寄せる」といった具体的な目標を設定しましょう。一球ごとに目標を変えるのも効果的です。 - 色々なクラブを試す
サンドウェッジだけでなく、アプローチウェッジやピッチングウェッジ、時には9番アイアンなど、様々なクラブでアプローチを試してみましょう。クラブによってボールの上がり方や転がり方がどう変わるかを知ることで、コースでの判断力が格段に上がります。 - 一球入魂で打つ
コース本番と同じように、アドレスからしっかりルーティンを行って、集中して打ちましょう。マットの上ではナイスショットでも、コースの芝の上ではミスになることもあります。一球一球を大切にすることが、本番での強さにつながります。



よし、次の練習から全部試してみるぞ!ライバルに負けてられないからな!
おわりに:アップ・アンド・ダウンを武器に、ベストスコア更新へ!
ここまで、アップ・アンド・ダウンの基本から実践的なコツ、そして練習方法まで解説してきました。グリーン周りからのアプローチとパットは、ゴルフのスコアを左右する非常に重要な要素です。
アップ・アンド・ダウンをマスターすることは、決して簡単な道のりではありません。しかし、この技術を自分の「武器」にできれば、大叩きを防ぎ、安定してスコアをまとめられるようになります。 地道な練習を積み重ねて、あなたもアップ・アンド・ダウンを武器に、自己ベスト更新を目指しましょう!



アップ・アンド・ダウン、奥が深いけど面白そう!練習頑張ります!



その意気だよ!諦めずに続ければ絶対に上手くなるから、一緒にベストスコア目指して頑張ろうね!